広島の持丸泰輝捕手(24)が13日、来季への背水の覚悟を示した。「来シーズンがラストイヤーくらいの気持ちで、それくらい…

 広島の持丸泰輝捕手(24)が13日、来季への背水の覚悟を示した。「来シーズンがラストイヤーくらいの気持ちで、それくらいの覚悟を持ってやっていきたいと思っています」と並々ならぬ決意。課題となっていた守備力に成長を感じ、1軍で実力を発揮するために精神力をさらに磨くことを誓った。

 壁を突き破るために必要なものは明確となっている。「あとは本当にメンタルの部分がそろえば、上のレベルで勝負できる」。22年に5試合に出場して以降、3シーズン1軍での出場はない。チャンスが少なくなってくることを自覚しつつも、現状の守備には「やれる自信はある」と力を込めた。

 今季は坂倉、石原がケガで出遅れた影響で春季キャンプ1軍スタート。しかし、実戦での守備で投球を後ろにそらしてしまう場面が散見し、早々に2軍落ち。ブロッキングで課題が露呈し、「1軍の空気にのまれて、2軍ではできていたことも1軍でできなかった。メンタル的な弱さが出た」と振り返る。

 現在は大野練習場や由宇で練習中。ブルペンでは三塁に走者がいる状況を想定しながらボールを受けるなど、実戦を強くイメージして汗を流す。今季のウエスタン打率・119に終わった打撃面も打席内での意識改革に着手中。「ワンチャンスをものにする気持ちで」。アピールの場で一発回答を出すべく、牙を研ぎ澄ます。