サッカー日本代表は13日、国際親善試合のガーナ戦(14日)に向けて、試合会場の愛知・豊田スタジアムで調整した。会見した…
サッカー日本代表は13日、国際親善試合のガーナ戦(14日)に向けて、試合会場の愛知・豊田スタジアムで調整した。会見した森保一監督(57)は「ブラジル戦のスタメンを中心に考えていきたい」と、1カ月前に歴史的勝利を挙げた主力メンバーを基本軸に組むことを明言。開幕まで約7カ月を切ったW杯本大会を見据え、ランキング同等以下の国から確実に勝ちきれる強さを身につけていく。
王国からの歴史的勝利は忘れ、おごらず突き進む。「過去の勝利が、次の勝利を約束してくれるものではない」。指揮官の引き締まった表情・言葉から強い覚悟がにじんだ。W杯本大会のメンバー発表まで残り4試合。残された短い時間で、より最強、最高のチームをつくっていく。
「明日のスタメンを教えてください」という直球質問に迷いなく回答。ブラジルを破った主力組中心の構成で熟練度を上げていく。GKでは左手骨折の鈴木彩(パルマ)、天皇杯出場の大迫(広島)がともに不参加と、緊急事態に陥っているが「早川(鹿島)がファーストチョイス」と、こちらも即答。自信に満ちた現状のベストメンバーをぶつける見込みだ。
9、10月の代表活動で浮き彫りとなった課題を克服する。FIFAランキング13位のメキシコ、同15位の米国、同37位のパラグアイ(順位は全て当時)相手に2分け1敗。対策を講じてくる相手を上回らなければならない。
森保監督は、ランキングだけが国の実力を示すものではないと前置きした上で「より多くの国に対して、確実に勝利をつかみ取れるように力をつけていかなければいけない」と、圧倒的なチームを目指す。ポイントには「ハイプレスとブロックの使い分け」を挙げ、どんな戦術にも対応できるようトライしていく。
今活動ではW杯予選からチームに活気を与えていたDF長友(FC東京)が不在。指揮官は「ユウトのキャラクターは本当に絶大」と認めつつ「全員が声を出し合って非常にいい雰囲気」と変わらない活気でアフリカの強豪と戦う。ブラジル戦の勝利が本物か、真価が問われる一戦となる。