<マリーゴールド:新宿大会「MARIGOLD BATTLE HEART 2025」>13日◇東京・新宿FACEメインイベ…
<マリーゴールド:新宿大会「MARIGOLD BATTLE HEART 2025」>13日◇東京・新宿FACE
メインイベントでユナイテッド・ナショナル王座戦が行われ、王者ビクトリア弓月が17分45秒、ビクトリー・サンセット(コーナートップからの錐揉み回転ボディープレス)で挑戦者の瀬戸レアから3カウントを奪取。初防衛に成功した。
レアの奮闘によって試合は手に汗握る白熱の一戦となった。レアは立ち上がりからロープブレークで弓月の顔面に張り手を見舞い、場外では弓月をイスにたたきつけ、コスチュームのベルトを外して女王様のように激しくムチ打ちした。
終盤にはダークネス・レボリューションの仲間CHIAKIがレフェリーの気をそらしている間に、取り出したイスに弓月の足を絡ませ、イスごとドラゴンスクリューでひねるという危険な技も繰り出した。
しかしさすが王者の弓月は15分すぎにレアのジャベをロープエスケープすると、ランニングニー2連発。さらに顔面への強烈なトラースキックも放った。その後、フラフラになるレアをマットにたたきつけてから2発目のトラースキック。そしてビクトリー・サンセットで仕留めた。
試合後のマイクでは、まず弓月が「やっぱり、お前とやると、なんかいつも刺激をもらってるなって感じるよ。でも、お前はいつも、ただの挑戦者で終わってる。スーパーフライ級もお前と(ベルトを)かけてやってきたけど、いつも単なる挑戦者。そうじゃなくて、その枠を超えて、私とまたこのベルトをかけてやりましょう」とエールを込めた叱咤(しった)激励。
するとレアは「私はビクトリア弓月に何度負けたって立ち上がっていくし、誰に負けても立ち上がっていくし、それが格好良いからプロレスラーになったし、それがプロレスラーだと思うし…」などと話しているうちにグダグダになっていった。
そして「またそのベルトに挑戦するから、私以外にベルトを取られないようにしてください」となぜか敬語になり、会場からは「かわいい」の声とともにレアコールが巻き起こった。
いつものレアのマイクに弓月が「何なん? えっ? えっ?」とイライラしながら尋ねると、レアは涙ぐみながら「弓月からベルトが欲しいの! 勝ちたいの! また挑戦するから、絶対に防衛してください!」と子供のようにお願いした。
弓月は「分かった、分かった」とレアの話をさえぎって「次の11月17日の後楽園ホールで、(山岡)聖怜と組んで、ツインスター(タッグ王座)のタイトルマッチが決まってるんですよ。私はここで2冠チャンピオンになって、このマリーゴールドを引っ張っていくのが、この私ってことを証明してやるよ!」と叫んだ。
弓月は最後にレアの健闘をたたえ、2人で大会の締めをやろうと近くに呼び寄せたが、レアが負けん気を出してマイクで弓月のオデコをゴツンとやって去っていった。弓月が「いいよもう! 痛ったあ、何だあれ? 一緒に締めようと思ったのに」とぼやくと爆笑と拍手が起きていた。