<大相撲九州場所>◇5日目◇13日◇福岡国際センター時津風一門の東前頭2枚目霧島(29=音羽山)が、出羽海一門の横綱豊昇…
<大相撲九州場所>◇5日目◇13日◇福岡国際センター
時津風一門の東前頭2枚目霧島(29=音羽山)が、出羽海一門の横綱豊昇龍(26=立浪)の土俵入りで太刀持ちを務めた。通常、横綱土俵入りは同じ一門の力士が務めるだけに、珍しい光景となった。豊昇龍の土俵入りは今場所、太刀持ちが平戸海、露払いが宇良という陣容だった。だが、この日は豊昇龍との対戦が組まれた平戸海が、慣例に従って太刀持ちを外れた。代わって同じモンゴル出身の霧島が指名された。
霧島は取組後「今日、昼寝して起きたら、付け人に言われてビックリした。一門が違うのに…。(豊昇龍の師匠の)立浪親方(元小結旭豊)から(霧島の師匠の)音羽山親方(元横綱鶴竜)に連絡があったらしく、それで決まりました」と、経緯を明かした。自身は本場所では、師匠が現役時代の横綱土俵入りに、露払いとして加わったことはあった。だが太刀持ちは本場所では初、それ以外では師匠の引退相撲の時以来、2度目だという。「(太刀を持つ右腕が)プルプルした」と、笑って振り返った。
ただ、終わって見れば、連敗を「2」で止める2勝目を挙げ、横綱土俵入りが「いい緊張感だった」と、笑顔を見せながら、良い方向に作用したと受け止めていた。【高田文太】