◇米国女子◇アニカ driven by ゲインブリッジ at ペリカン 事前(11日)◇ペリカンGC (フロリダ州)◇6…

今季渋野日向子(左)はカテゴリー1、山下美夢有はカテゴリー15でスタートした

◇米国女子◇アニカ driven by ゲインブリッジ at ペリカン 事前(11日)◇ペリカンGC (フロリダ州)◇6349yd(パー70)

次週のシーズン最終戦「CMEグループ ツアー選手権」(フロリダ州ティブロンGC ゴールドコース)は年間ポイントランキング(レース・トゥ・CMEグローブ)の上位60人だけがプレーできるため、この大会が来季出場資格を争うラストマッチとなる。

日本女子ツアーでは年間ポイントレースのメルセデスランキング50位までに翌年シード、51~55位には第1回リランキングまでの出場資格を付与しており、あとは基本的に予選会(クオリファイングトーナメント=QT)で争うが、米女子ツアーはちょっと複雑。来季変更が加わる可能性はあるものの、今季の出場資格をもとに主なカテゴリーをおさらいしたい。

■カテゴリー1
ポイントランク80位まで。成績に応じて出場優先順位を入れ替えるリシャッフル対象外で通年の資格となる。ボーダーラインに近かった選手ほどフィールドが絞られる2~3月のアジアシリーズの枠を外れるケースが多く、メジャーや欧州を挟む夏以降の試合では当該シーズンの成績だけをもとに出場優先順位が決まる大会も出てくる。

■カテゴリー9
下部エプソンツアーの年間ポイントレース(レース・フォー・ザ・カード)上位10位タイまで。カテゴリー1や過去5年のメジャー優勝者「カテゴリー3」、ノンメンバー優勝者「カテゴリー7」などに次いで優先順位が高い。5位で今シーズンを終えた原英莉花は、この資格で来季レギュラーツアーに参戦する。

■カテゴリー11
ポイントランク81~100位まで。リシャッフルの対象に含まれる一方で予選会(Qシリーズ)のファイナルステージ上位25位よりも優先順位が高く、一定の出場機会を見込める。昨季のランク82位チャン・ウェイウェイ(中国)は今季22試合に出場。2023年にランク83位でカテゴリー1を逃した渋野日向子は昨季25試合に出て返り咲きを果たした。

■カテゴリー15
予選会ファイナルステージの上位25位タイまで。リシャッフルをクリアすれば、出場チャンスも拡大される。このカテゴリーの下から2番目だった馬場咲希は22試合に出てランク61位とカテゴリー1を確保する活躍を見せている。馬場より下の26番目だったアマンダ・ドハティもランク135位と平凡な成績ながら、14試合に出場することができた。

■カテゴリー16
ポイントランク101~125位、エプソンツアーのポイント上位11~15位までを交互に並べたもの。昨季ランク101位でカテゴリー最上位だったポリー・マック(ドイツ)は今季14試合に出場し、同100位でカテゴリー11に滑り込んだキャロライン・イングリスの16試合と大きく変わらない。同124位だったイ・ジョンウン5(韓国)は、予選会ファイナルステージでも36位にとどまってカテゴリー15入りに失敗。この資格の“最下位”から推薦出場を含めてここまで16試合をプレーした。

ポイントランク126~150位になると「カテゴリー19」まで下がり、多くても年間5試合ほどしか出場機会は見込めない。ただ、5月「リビエラマヤオープン」での今季初出場からチャンスを広げ、13試合に出ているアリネ・クラウター(ドイツ)のような例もある。