サッカー日本代表は12日、千葉市内で国際親善試合のガーナ戦(14日・豊田スタジアム)、ボリビア戦(18日・国立競技場)…
サッカー日本代表は12日、千葉市内で国際親善試合のガーナ戦(14日・豊田スタジアム)、ボリビア戦(18日・国立競技場)に向けて大部分を非公開として練習した。疲労を考慮して室内での別メニュー調整となったMF鎌田大地(クリスタルパレス)を除く25人がピッチで調整。“南野2世”への期待が高まる初招集のMF北野颯太(21)=ザルツブルク=はW杯メンバー入りへアピールを誓った。
偉大な先輩に続く。C大阪の下部組織からオーストリア1部のザルツブルクまでMF南野と同じキャリアをたどってきた北野。年齢は九つ離れ、一度もチームが重なることはなかったが、今回初めて同じ練習着で並んだ。「ポジションも被るので立ち位置、受けるタイミングとかのアドバイスをもらった」と明かした。
先輩のお墨付きもある。北野が2得点を挙げた今季のJ1開幕戦“大阪ダービー”でのプレーを見ていたという南野は「今日の練習でも一緒にやってみて技術が高い。僕を超えていく選手なんだろうなと、期待している」と絶賛。日本代表歴代9位の通算25得点を記録している男から、最大級のエールを送られた。
ザルツブルクでは、ここまでリーグ戦11試合4得点。「セレッソでやってきたことが生きている。ヨーロッパで結果を出すと、代表も近づくんやなと改めて感じた」と実感を込める。W杯まで残り4試合での初招集。「チャンスをつかむか、つかまへんかは、自分の力次第」と力を込めた。
◇北野 颯太(きたの・そうた)2004年8月13日、和歌山県有田市出身。小学4年からサッカーを始め、中高6年間はC大阪の下部組織に所属した。22年2月にトップチーム昇格を果たすと、3月のルヴァン杯・鹿島戦でプロ入り初得点を記録。17歳201日でのゴールは南野拓実の18歳66日を超えるクラブ史上最年少得点だった。25年6月にオーストリア1部のザルツブルクへ移籍。ここまでリーグ戦11試合4得点。172センチ、60キロ。