◇米国女子◇アニカ driven by ゲインブリッジ at ペリカン 事前(11日)◇ペリカンGC (フロリダ州)◇…
◇米国女子◇アニカ driven by ゲインブリッジ at ペリカン 事前(11日)◇ペリカンGC (フロリダ州)◇6349yd(パー70)
温暖なはずの米フロリダ州が“極寒”だった。前週日曜に渡米してきた西村優菜は10日(月)に冷たい強風の中をラウンドして面食らったという。11日はさらに厳しく冷え込み、朝の最低気温は5℃を下回った。「完全に裏切られてます…」と苦笑しながら、セーターや耳当ての完全防備で何とか乗り切った。
年間ポイントランキング(レース・トゥ・CMEグローブ)127位。ルーキーから2シーズン守ったランク80位までの「カテゴリー1」確保は厳しく、来季一定の出場機会が望める81~100位までの「カテゴリー11」入りにも今週の好成績が必須となる。100位まで110.727pt差があり、単独6位フィニッシュで得られる120ptは欲しいところだが、本人の優先順位は明確だ。「もちろん(一発逆転を)目標として頭の隅に置きつつ、やっぱり足元は見ないといけない」と冷静に話す。
パー70のペリカンGCには2年前が51位、昨年は予選落ちと手を焼いてきた。「ツアーの中でも(自分には)わりとチャンスが少ないコースなのかな」とシビアな評価。だからこそ、自らのやるべきことを徹底したい。シーズン序盤から右に飛び出す大きなミスを起因にショットの不調に苦しんできた。中島敏雅コーチとの二人三脚を経て「『いまやることが何なの?』っていう感じから、それがだいぶ明確になってきた」段階。必死かつ慎重に築いてきた復調の土台を失うわけにはいかない。
直近の出場となった2週前の国内ツアー「樋口久子 三菱電機レディス」で日米通じて今季初のトップ10に入った。確かに上向いてきたショットに加え、自信が揺らいでいたパッティングに関してもレーザー器具を使ってヘッド軌道を可視化することでボールの回転にズレが出ていることに気付けたと話す。
ツアーでの今季“最終戦”の先に見据えるのは、予選会(Qシリーズ)ファイナルステージ(12月4日~/アラバマ州マグノリアグローブGC)で上位通過者の「カテゴリー15」を確保すること。予選会、そして来季の戦いに間違いなくつながるものとして今週の一打一打に気持ちを込める。(フロリダ州ベルエア/亀山泰宏)