◇国内男子◇三井住友VISA太平洋マスターズ 事前情報(11日)◇太平洋クラブ御殿場コース(静岡)◇7262yd(パー…

クラブハウス前で新シューズを手渡された蝉川泰果

◇国内男子◇三井住友VISA太平洋マスターズ 事前情報(11日)◇太平洋クラブ御殿場コース(静岡)◇7262yd(パー70)

フットジョイのスタッフたちが、会場で新作と思しきシューズを選手たちに手渡していた。箱の中には見慣れないスパイクレスモデルが入っているではないか。この光景、なんだか見覚えがあるぞ。そうだ、今からちょうど2年前、同じ御殿場でスパイクレスモデル「プロSL X」(5代目)をツアーでお披露目していたのを思い出した。タイミングやシューズの見た目などから類推するに、「プロSL」シリーズの後継モデルだろうか。

非常に歩きやすいと生源寺龍憲

新作を履き、いの一番でコースに出て行ったのは、ただいま賞金ランキング1位の生源寺龍憲だ。「とっても歩きやすい」とまずはその歩行性能の高さを気に入った様子。すぐにソールの進化を感じとり、「滑る感じがなくなっていいですね。前作のSLはソールの突起部分がタテ方向だけだったのですが、今回はタテだけでなく斜めにも入っているのでグリップが安定します」と言い、足裏を見せてくれた。

6代目プロSLと思しきシューズ

ソール中央部の突起がX字に施されていて、タテ、ヨコ、斜めに地面をつかめるようなデザインになっている。まさに3Dで地面をつかむようなソール形状。これが「滑らない」に繋がっているのだろう。もともと「プレミアシリーズ」を履くなどガッチリしたモデルを好む生源寺は、新作ソールの感覚が気に入ったようだった。

ソールの突起が縦、横、斜めに入る

同じく、アウトソールのグリップの強さを感じていたのが近藤智弘。「自分はクラシカルなシューズを好んで履いているんですが」と前置きしつつ、「これはスニーカーっぽいけど、滑る感じが全くなかった」と安定感に驚いた。「グリップが弱いと、特にティショットで切りかえ時に滑るケースがあるんですが、それがなかった」と近藤。さらに「かかとを包み込むような感じも好きです」と言い、今後は履きならして試合投入に向けて調整していくという。

阿久津未来也も新作シューズを試し履き

さらに「今週から履きます」と明言した市原弘大は「前足部にゆとりがあって、自分の足に合っている」とフィット感に言及。アッパー素材の硬さもちょうど足に合っているようだった。

メーカー担当者から性能などの説明はないので、選手のハナシから類推するしかないが、新作「プロSL」は歩きやすさなどはそのままに、よりアウトソールのグリップ力が増した模様。その他、蝉川泰果阿久津未来也谷原秀人小西たかのり勝俣陵篠優希らが軒並みテストをしていた。その具体的な性能や発売時期などは、また情報が入り次第お届けしたい。(静岡県御殿場市/服部謙二郎)

新作のソールのグリップ力を評価