ポスティングシステムでメジャー挑戦する西武の今井達也投手(27)が11日、背番号「48」への思いをあらためて話した。ドラ…

ポスティングシステムでメジャー挑戦する西武の今井達也投手(27)が11日、背番号「48」への思いをあらためて話した。

ドラフト1位右腕として背番号11でプロ生活を送ってきた今井は、22年オフ、現役引退する武隈祥太投手(現球団スタッフ)に「48」の継承を志願した。

当時は「先輩の番号をもらってマウンドに立つ時、11番を背負っている以上にモチベ-ションがあるのではと考えました。もっと成長するのではないかと変更を決意しました」と理由を説明している。

そこから3年間、全て2桁勝利を挙げて今回、メジャーへ飛び立つ。

期待したい後輩を問われると「期待ですか? みんなですよ。そんなの。みんなに期待しなきゃ。みんなに頑張ってもらわないといけないので」と話した。

一方で「将来、背番号48はどんな人に付けてほしいか?」と問いかけられると、答えは少し違った。

「うーん、僕は武隈さんからいただいて、これだけ頑張ってこられたんで。育成の三浦とかね」

育成契約3年目を終え、来季4年目として更新見込みの三浦大輝投手(25)の名前を挙げた。

「性格だったり、なんかちょっと自分に似てるとか、同じにおいを感じた中で声をかけて一緒に練習やってきたので」

今季は3軍スタートだった三浦は、今井に師事したことを機に、一気にリリーフ右腕として成長。広池球団本部長も「支配下枠の問題がありましたが、7月時点でも(支配下昇格の)候補に入っていました」と明かすほどのレベルにまでなった。

今井は「本当に別人くらいの成長をしてくれた選手なので。本人もいつか、みたいな話はしていたので。結果的にそうなってくれたら僕は一番うれしいですけどね」と三浦が支配下登録され、さらなる活躍を見せ、いつか「48」を背負うことを期待する。

キャンプ中も三浦らのブルペン動画をチェックしているといい「いつでも連絡してこい、と言ってます」。後輩からのお悩み相談は渡米後もOK?

「はい、もちろん」

誇り高き背番号48は、海の向こうでも頼れる兄貴分だ。【金子真仁】