「練習試合、中日0-0阪神」(11日、春野総合運動公園野球場) 阪神の百崎蒼生内野手(20)が11日、高知市の春野球場…

 「練習試合、中日0-0阪神」(11日、春野総合運動公園野球場)

 阪神の百崎蒼生内野手(20)が11日、高知市の春野球場で行われた中日との練習試合で約3カ月ぶりに実戦復帰を果たした。1打席目から左翼線への二塁打。8月の顔面への死球から復帰し、ブランクを感じさせない打撃でアピールした。

 真芯で捉えた鋭い打球が三塁手の頭を越えて、左翼線で跳ねた。百崎は快足を飛ばし、二塁へ到達。ベース上で爽やかな笑顔を見せた。「久しぶりの試合。出させていただいたことがまず良かった」。ようやくこぎ着けた実戦復帰。悪夢からの復活を遂げた20歳に高知の虎党が沸いた。

 両軍無得点の二回1死一塁。第1打席の初球だった。右腕・伊藤の内角直球を運んだ。「反応で打てた」と果敢にスイング。1死二、三塁と好機を拡大した。「ボールを見られたので全然違う。また今度試合があるので、もう一本打てれば」と貪欲に話した。

 8月1日のウエスタン・オリックス戦(SGL)で顔面に死球を受け、下顎骨骨折。手術を受けて懸命なリハビリに励み、10月には本格的に練習を再開していた。

 約3カ月ぶりの実戦は、藤川監督、小谷野打撃コーチらも見つめていた。「1軍のコーチの人たちも来ていて、緊張感が大きかった」と結果が出て安堵(あんど)。「ケガなくこのままキャンプを完走できれば」。来季の1軍初昇格に向け研さんに励む。