DeNA桑原将志外野手(32)は、取得済みだったFA権の行使について態度を表明することはなかった。ただ、将来について熟考…
DeNA桑原将志外野手(32)は、取得済みだったFA権の行使について態度を表明することはなかった。ただ、将来について熟考を重ねる中で、FA宣言の期限となる11日までに必要書類を球団に提出したとみられる。
11年にドラフト4位で入団してから球団生え抜き14年目。昨年は日本シリーズMVPに輝く活躍で26年ぶりの日本シリーズ優勝に貢献した功労者でチームや横浜への愛着は人一倍強かった。今季は開幕は故障で出遅れたものの、106試合に出場して打率2割8分4厘、6本塁打、OPS・730の好成績を残してきた。プレー面だけでなく、ガッツにあふれた熱い魂で野球に取り組む姿勢やチームメートに与える影響も大きかった。
横浜やチームへの愛着の一方で、プレーすること、グラウンドに立つことへの思いも人一倍持ち合わせていた。チームの外野陣は競争が熾烈(しれつ)で、32歳とベテランにさしかかる年齢。21年オフに結んだ変動制の4年契約は今季が最終年だった。推定年俸は1億2000万円で獲得には金銭か人的補償を伴うBランクとみられる。長年、横浜に熱気をもたらした“ハマのガッツマン”の去就が注目される。