<大相撲九州場所>◇3日目◇11日◇福岡国際センター新弟子らによる前相撲が始まり、第63代横綱のしこ名を受け継いだモンゴ…
<大相撲九州場所>◇3日目◇11日◇福岡国際センター
新弟子らによる前相撲が始まり、第63代横綱のしこ名を受け継いだモンゴル出身の旭富士(23=伊勢ケ浜)が同郷の天昇山(玉ノ井)を下し、白星デビューを飾った。土俵下で審判として見守った親方衆は、旭富士の能力を高く評価した。
モンゴル出身の大先輩、大島親方(元関脇旭天鵬)は「一番じゃ分からないけど、えらいのが出てきた。こんだけ騒がれるだけのいいものがある。お客さんも多かったし、拍手も起きてた」と異例となった前相撲を振り返った。
旭天鵬は、横綱旭富士が引退した次の場所で初土俵を踏んだ。同じ大島部屋の先輩力士が名乗ったしこ名の大きさはよく分かっている。「以前は十両になってから(改名)だったけど、今はそういう時代じゃない。いいことだと思う。プレッシャーがどの程度か分からないけど、あいつはなさそう」と期待した。
二所ノ関親方(元横綱稀勢の里)は「よく稽古をしている体つき。まだまだ良くなるんじゃないですか」と、伸びしろに期待。清見潟親方(元関脇栃煌山)は「強い。体重が150キロということですけど、思ったよりも体が締まっていた。緊張していたのかもしれないけど、重い相手を寄り切る力もある」と、現時点の実力を認めていた。