<プロボクシング:フェニックスバトル145&DANGAN大会>◇11日◇東京・後楽園ホールアマチュアで23年国体バンタム…

<プロボクシング:フェニックスバトル145&DANGAN大会>◇11日◇東京・後楽園ホール

アマチュアで23年国体バンタム級制覇の実績を持つホープ岡聖(23=大橋)が鮮やかな2戦連続1回KO勝利を挙げた。ジラワット・プロムマー(24=タイ)との54・5キロ契約体重8回戦に臨み、1回2分50秒、TKO勝利。右アッパーでダウンを先制すると、上下に打ち分けながらダメージを与え続け、右ストレートを打ち抜いたところでレフェリーストップとなった。 今年4月にタイ人選手を42秒で倒して以来、約7カ月ぶりのリングでも1回KO勝利を挙げた岡は「今日の目標は判定で勝つつもりだった。もっとできたし、やりたかったです。いっぱい準備をしてきたので」と自身もびっくりの圧勝劇に苦笑。デビュー2試合で計2回という短いラウンド数の経験にとどまっているものの「ガードの上からでも8オンスのパンチを感じることはできた」と収穫も口にした。

当初、WBA世界スーパーライト級1位平岡アンディ(29=帝拳)の世界初挑戦のため、試合当日は不在の予定だった所属ジムの大橋秀行会長(60)が平岡の世界戦延期を受けてリングサイドで視察。岡は「重圧がありました。会長がみるということで、ちゃんとしたパフォーマンスを出さないといけないと思った」と大きな発奮材料になったと強調した。

年内最後のリングを最高の形で終えた岡は「2週間後ぐらいには練習再開した。僕は組まれた試合を1試合1試合、全力で集中して、1試合ずつクリアしていけばタイトル戦が見えてくると思っている。勝てて次につながる」と貪欲な姿勢だった。指導を担当する岡田誠一トレーナーは「むきにならず冷静にやっていた」と合格点を出した。

岡は日本フライ級13位の弟朱里(21=ワタナベ)との兄弟世界王者を目指してプロ転向した。