広島からドラフト4位で指名された最速159キロ右腕の北海学園大・工藤泰己投手(22=北海)が11日、札幌市内で入団交渉に…
広島からドラフト4位で指名された最速159キロ右腕の北海学園大・工藤泰己投手(22=北海)が11日、札幌市内で入団交渉に臨み、契約金4000万円、年俸800万円(金額は推定)で仮契約を結んだ。「1年間ケガせずに投げ続けることが大切。来シーズンが始まるまでにそういったところを見直して、頑張っていきたい」と気持ちを新たにした。
契約金の一部は自己投資に使うことを決めている。プロ選手も輩出しているという関東圏のトレーナーを訪ね、プロの世界で戦い抜くための体づくりに取り組むつもりだ。年内に1~2週間、“自分磨きの旅”に出る予定。「トレーニングにお金は惜しまないで使いたい」と言い切る。数十万円の空気圧式の疲労回復器具も「先行投資で」と購入を検討しており、体のケアにも力を入れる。
雪が降ったこの日、仮契約前に約2時間半、屋外でキャッチボールなどで練習を行った。札幌市内は気温3度ほどで、グラウンドに置いているトレーニング器具の金属部分が冷たくて「キンキン。多分僕しかいない。そんな中でトレーニングしているの」と笑う。22年間を過ごした雪国での生活とももうすぐお別れ。勝負の舞台は広島へ。「北海道で生まれ育った。誇りを持って頑張っていきたい」と活躍を誓った。【保坂果那】