プロボクシング日本スーパーフライ級1位の比連崎爽晏楽(ひれざき・そあら、29=川島)が日本同級王座挑戦に王手を懸けるリン…
プロボクシング日本スーパーフライ級1位の比連崎爽晏楽(ひれざき・そあら、29=川島)が日本同級王座挑戦に王手を懸けるリングに挑む。12日、東京・後楽園ホールで同級2位吉田京太郎(28=ワタナベ)との挑戦者決定戦を控える。11日には東京・文京区の日本ボクシングコミッションで前日計量に臨み、52・0キロでパスした吉田に対し、51・9キロでクリアした。
プロデビューから15戦目、7連勝で挑戦者決定戦まで到達した比連崎は「あっという間だったような、長かったような。デビューからはかかったかなとは思うけれど。ランキング入りしてから早かったかな」と振り返る。挑戦権を懸けて拳を交える吉田がアマ戦績32勝13敗と豊富なキャリアを持っていることもあり、比連崎は「手が長くても手数もたくさんある。アマ経験があって技術もあるなと思っている。でもいつも通り、自分のスタイルを無理して崩さないで組み立てていこうと思っている」と平常心を貫いた。
両者ともに中間距離から確実にパンチをヒットさせるスタイルとなる。比連崎は「アマをがっつりやってきた選手と戦うのは初めて。どこまで自分が通用するかわからないが、勝てば自信につながると思う。しっかり足を使って、打ち合うところは打ち合う。ペースを持っていかれないようにしたい。足を使ってばかりでなく、メリハリをつけて戦いたい」と警戒心を強めていた。
一方、吉田は4月の山口仁也(三迫)との日本同級王座決定戦で判定負けして以来の再起戦となる。それが挑戦者決定戦のリングとなっただけに「ラッキーでついているなと思っている」と笑顔。山口戦の負けから「横への動き、見栄えの部分、全身を浮かないように、と心掛けてきた。自分のボクシングの幅を広げてきた」と自身の成長度合に手応え。試合の主導権を握ることを前提に戦うイメージを膨らませ「フルマークの内容で、チャンスがあれば後半に倒せるなら倒したい」と静かに燃えていた。