<大相撲九州場所>◇2日目◇10日◇福岡国際センター「最強の新弟子」ことオチルサイハンが、旭富士のしこ名で3日目に前相撲…
<大相撲九州場所>◇2日目◇10日◇福岡国際センター
「最強の新弟子」ことオチルサイハンが、旭富士のしこ名で3日目に前相撲でデビューする。伊勢ケ浜部屋の関取衆や、部屋付き親方に「旭富士」について聞いた。
先代師匠のしこ名を継承することに、多くの力士らは驚きをもって受け止めた。
尊富士は「期待されているということ。強いのはみんなが認めているし、弱い人が付ける名前じゃない。自分が入門した時には、もう部屋にいたし、普通に強い。楽しみですね前相撲」と話した。義ノ富士は「『えっ?』ってなりました。うまいというより、力が強いです」と率直な感想を口にした。
先代に育てられた親方衆こそ、重きを持って受け止めている。
元幕内誉富士の楯山親方は「それだけ期待されているのかなと思いました。横綱旭富士ですから、最低でも大関まではいかないと、というプレッシャーもあるんじゃないですか。今の力では三役。稽古をして、これからの成長次第で、伸びしろができると思います」とし、元関脇宝富士の桐山親方は「びっくりしました。『えっ?』と思って、間違えかと思いました。それだけ期待されている。鮮烈デビューですね」と話した。元幕内石浦の間垣親方は「びっくりしました。先代が名を残すという気持ちなのだと思います」とおもんぱかった。
正直に感想を口にしたのは翠富士。「(しこ名は)何も思いませんでした。そうなのかと…。普通に強いんじゃないですか」。同い年の熱海富士は「同級生なので頑張ってほしい。デビューできない時も頑張っていた。ようやくデビューできるので自分も気が引き締まる。お互い頑張って抜かれないようにしていきたい」とエールを送った。
ちゃめっ気をまじえてコメントしたのは錦富士で「旭丘高だからなんだと思いました」。「稽古場で旭富士と呼びますか」と聞かれると「後輩なんでしょうがない。わざとでかい声で言うかも。だって旭富士なんだもん」と冗談めかして答えた。