J1首位を走る鹿島アントラーズの守護神・早川友基(26)が、代表2キャップ目を目指す。日本代表が10日、千葉市内で、国際…

J1首位を走る鹿島アントラーズの守護神・早川友基(26)が、代表2キャップ目を目指す。

日本代表が10日、千葉市内で、国際親善試合ガーナ戦(14日、豊田ス)、ボリビア戦(18日、国立)に向けて始動。正GKの鈴木彩艶(23=パルマ)がリーグ戦で左手の複雑骨折を負い、長期離脱する見通しで、7カ月後に迫るW杯北中米大会に向けて今回が貴重なアピールの場となる。その実力を証明し、本大会行きをつかみ取る。

早川にまたとないチャンスがめぐってきた。鈴木彩の大けがに加え、2番手の大迫敬介(26=広島)が天皇杯出場による未招集。他のGK陣は初選出の小久保と代表0キャップの野沢で、自身が引っ張る立場となった。出場が濃厚のガーナ戦へ「本当に自分のパフォーマンス全てを出したい。誰かの代わりというより持っている自分の今の能力、良さをしっかり前面に出しながらやりたい」と気を引き締めた。

決してエリートではない。世代別代表経験もなく、定着しつつあるフル代表も7月に行われた国内組の東アジアE-1選手権に1試合出ただけ。小中は横浜の下部組織でプレーも、桐蔭学園(神奈川)時代は全国大会と無縁。明大を経てプロ入りした鹿島で絶対的な守護神に成長し、代表にも選出された。「本当に充実した日々を過ごしている」。

波に乗って迎えるガーナ戦。海外組との試合経験はないが自信がみなぎる。W杯メンバー発表まで残り4試合。今回から新ユニホームやW杯公式球の使用など一気に「本番感」が強まる。「自分がどれだけやれるのか証明して味方に安心感を与えたい」。好機を逃さず、一気に新守護神に上りつめる。【佐藤成】