<東都大学野球1、2部入れ替え戦:立正大9-8駒大>◇第1日◇10日◇神宮2部優勝の立正大が劇的な延長サヨナラ勝利で10…

<東都大学野球1、2部入れ替え戦:立正大9-8駒大>◇第1日◇10日◇神宮

2部優勝の立正大が劇的な延長サヨナラ勝利で10季ぶりの1部昇格へ王手をかけた。延長12回、2死一、三塁から椎木卿五捕手(1年=横浜)が右前適時打で試合を決めた。巨人育成2位で指名された林燦(きら)投手(4年=広陵)は9回途中から4番手としてマウンドに上がり、3回2/3を投げ1安打無失点と好救援。粘る駒大を振り切り勝利につなげた。

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大学野球、最高の投球がチームを救った。9回途中からマウンドに上がった林は「投手陣が大量失点して、バッター陣が追いついてくれた。もう腕を振るだけだと思ってマウンドに上がりました」と、自信のある真っすぐを軸に力強く投げ込んだ。「今日はブルペンで投げていた時から、真っすぐで勝負できると思った。変に考えすぎずに投げ込んだ」。狙い通りの投球で、今秋、最長となる3回⅔を投げ1安打無失点。「チームが勝ったのがうれしかったです」。サヨナラが決まり、スタンドの前で大きく笑顔でガッツポーズを見せた。

サヨナラ打を放ち、女房役の椎木も「これだけ真っすぐを続けられた試合はなかった。今日はベストじゃないかと思います」と話すと林は「大学で最高の投球です」と、自信をのぞかせた。「明日も必ず勝ちたい」。大学集大成の投球で、プロの世界へ踏み出すつもりだ。