MLBジャパンは10日、公式X(旧ツイッター)を更新。「受け継がれる強打者の遺伝子 トニ・ブランコJr.内野手(20)…

 MLBジャパンは10日、公式X(旧ツイッター)を更新。「受け継がれる強打者の遺伝子 トニ・ブランコJr.内野手(20)がアリゾナ・フォールリーグのホームランダービーで優勝しました。日本球界の人気選手だった故トニ・ブランコさんの息子であり現在パイレーツ傘下でメジャーの舞台を目指してプレー中です」と記し、ブランコJr.が強烈な打球を次々と飛ばす動画を投稿した。

 大リーグのドラフトや有望選手専門のMLBパイプラインの公式Xも「感情的なパイレーツのプロスペクトは亡くなった父トニー・シニアに勝利を捧げた」として本塁打ダービーについて投稿。大リーグ公式サイトでは「『今まで見た中で1番大きな男』が亡き父を偲んで秋季リーグHRダービーで優勝」として記事を掲載。「身長6フィート7インチ(約193センチ)、体重243ポンド(約113キロ)のパイレーツの有望株が同世代のファンを魅了した」とブランコJr.の打撃を紹介した。

 本塁打ダービーでは時速122・9マイル(約197・8キロ)の一撃もあり、2015年以降にスタットキャストで計測された本塁打史上最速だという。同サイトでは「父は生前、私が本塁打ダービーに出るのを見たことはない。これは父のために」とブランコJr.が感極まって話したと報じた。

 父のブランコ・シニアは2009年から落合監督率いる中日に加入。来日1年目に本塁打、打点の2冠に輝くなど強打の助っ人として活躍した。DeNA、オリックスを含め、日本で8シーズン、プレーした。

 今年4月にドミニカ共和国の首都・サンドミンゴで起きたナイトクラブの天井崩落事故に巻き込まれ、44歳の若さで亡くなった。