<侍ジャパン練習試合:侍ジャパン14-11広島>◇10日◇ひなたサンマリンスタジアム宮崎今秋の初陣となった侍ジャパンが、…

<侍ジャパン練習試合:侍ジャパン14-11広島>◇10日◇ひなたサンマリンスタジアム宮崎

今秋の初陣となった侍ジャパンが、18安打14得点で打ち合いを制した。10回は特別ルールでタイブレークで実施した。

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投手陣に明暗がくっきり分かれた。滑りやすいMLB球でピッチコム、ピッチクロックという慣れないルール。先発の平良、2番手の大勢は危なげなく無失点で終え、さすがの安定感を示した。井端監督も「経験者なので余裕は感じました」と信頼を寄せた。

一方でWBC本番での第2先発起用を見据えて3回から登板した隅田だったが、2回2/3を9安打9失点5四球。慣れない環境に加えて約1カ月半ぶりという実戦で感覚が戻らず。「ボールはそんなに変な感じはなかったですけど、間隔が空きすぎてちょっと難しかったです」と嘆いた。

その後も金丸、西口、森浦、タイブレーク練習に登板した藤平は無失点投球を披露してアピールも、守護神候補にも名前が挙がっていた松山が2/3回を4安打2失点(自責1)。「(ボールは)気にすることはないかなと。力負けです」と悔しさをにじませた。

それでも練習試合1試合で井端監督の信頼が揺らぐことはない。「あんまり気にしてないです。ストライク入らないとか、あっちこっちにいってしまうということではなかった。まだ時間もありますので、しっかりやってくれると思っています」とどっしり構える。それぞれの現状や課題を精査しながら見極めていく。【小早川宗一郎】