今年6月に89歳で亡くなった巨人長嶋茂雄終身名誉監督の功績を後世に残すべく、来季から「長嶋茂雄賞」が新設されることになっ…
今年6月に89歳で亡くなった巨人長嶋茂雄終身名誉監督の功績を後世に残すべく、来季から「長嶋茂雄賞」が新設されることになった。10日に開かれた日本野球機構(NPB)理事会で承認された。
12球団の選手の内、26年シーズン以降、その年の公式戦およびポストシーズンの公式戦において、走攻守で顕著な活躍をし、かつ、グラウンド上のプレーにおいてファンを魅了する等、日本プロ野球の文化的公共財としての価値向上に貢献した野手を選出し、表彰する。選考基準や選考委員会の人選等の詳細は、決定次第、発表される。
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「長嶋茂雄賞」の対象選手は野手に限定され、顕著な活躍を条件としている。
25年シーズンで候補者を探すと、セ・リーグでは40本塁打、102打点で2冠に輝いた阪神佐藤輝明内野手が最有力候補。阪神生え抜きでは85年掛布以来40年ぶりの40発到達となり、豪快な1発でファンを魅了した。同じ阪神の森下翔太外野手は佐藤輝に並ぶリーグトップの勝利打点20度。森下のように打撃タイトルがなくても選考対象になる。ちなみにパの勝利打点トップは13度の日本ハム清宮幸。こちらも打撃タイトルはなかったが、最後まで優勝争いを繰り広げて話題を集めた。
ポストシーズンも対象になる。公式戦では23本塁打と本来の活躍ができなかったソフトバンク山川穂高内野手だが、日本シリーズではタイ記録の3戦連続本塁打を放って存在感をアピールした。シーズン終盤で目立つ「シリーズ男」が賞に絡む可能性もある。