伊勢ケ浜部屋の新弟子でモンゴル出身のバトツェツェゲ・オチルサイハン(23)=伊勢ケ浜=が第63代横綱のしこ名「旭富士」…

 伊勢ケ浜部屋の新弟子でモンゴル出身のバトツェツェゲ・オチルサイハン(23)=伊勢ケ浜=が第63代横綱のしこ名「旭富士」を継承することが10日までに決まった。11日の大相撲九州場所3日目からの前相撲で初土俵を踏む

 留学した神奈川・旭丘高から2021年に伊勢ケ浜部屋で生活を開始。当時の師匠である先代(現宮城野親方)のしこ名を受け継ぐ。伊勢ケ浜親方(元横綱照ノ富士)は「先代が付けたいと言った。本人が旭丘高出身なので、それでいいと決めた」と説明した。

 過去に「小錦」の例があるが、新弟子が元横綱のしこ名をつけるのは極めて異例。1992年1月以来、「旭富士」が復活する。

 規定により現師匠の現役引退を待って角界入りしたオチルサイハン。既に同部屋の伯桜鵬、熱海富士、義ノ富士ら幕内力士と互角に渡り合い、“史上最強の研修生”の呼び名を持つ。今夏にしこ名が内定したという。

 伊勢ケ浜親方は「名前に負けないよう頑張ってほしい。ちゃんと力を付けて上がってほしい」と期待を寄せた。その上で「デビューからそのしこ名なのは驚いた。なかなか今までにないこと。当然責任はある」とも語った。