<大相撲九州場所>◇2日目◇10日◇福岡国際センター西十両4枚目の朝乃山(31=高砂)が、大関時代の20年秋場所以来、5…
<大相撲九州場所>◇2日目◇10日◇福岡国際センター
西十両4枚目の朝乃山(31=高砂)が、大関時代の20年秋場所以来、5年ぶりとなる連敗発進の屈辱を味わわされた。西十両5枚目の栃大海に終始突っ張られると、下からあてがって攻めていたが、我慢できずに引いた。これが相手を呼び込むことになり、押し出された。初日の羽出山戦に続き、勝機がありながら逆転負けの格好。支度部屋に戻ると「昨日(初日)と一緒の相撲でした。あてがって、中に入ろうとしたけど、上体が起き上がっていた」と、悔しさを必死で押し殺して振り返った。
大関経験者で、左膝の大けがから関取に復帰した先場所も、12勝3敗の好成績を収めた。各力士から研究されているのは明白だが「お互い、勝つために必死にやっているので。昨日はもったいなかったけど、今日は押し返された。自分が弱いだけ」と話すと、悔しそうに座った状態から頭を下げてうずくまった。
「起き上がって、押されている。常に丸くなって攻めないと。上半身じゃなくて、下半身で攻めないといけない」と、自らに言い聞かせるように話した。3日目に向けては「明日はやってくる。引きずっていてはダメ。吹っ切れるぐらいの気持ちじゃないと」と、まずは今場所初白星への意欲を強めていた。【高田文太】