西武は10日、今井達也投手(27)のポスティングシステムを利用してのメジャー移籍を容認することを発表した。これを受け、米…

西武は10日、今井達也投手(27)のポスティングシステムを利用してのメジャー移籍を容認することを発表した。これを受け、米メディアも今井のメジャー挑戦を速報。全米野球記者協会に所属するフランシス・ロメロ記者は、Xで「関係者によると、ヤンキースは今井を獲得する有力候補の1つと見られている」とリポートし、さらに「代理人はスコット・ボラスと、彼が率いるボラス・コーポレーションが担当する」と、大物代理人のスコット・ボラス氏(73)がエージェントを務めると伝えた。

ボラス氏はこれまで数々の巨額契約を結んできたことで知られ、「スーパーエージェント」の異名を持つ。独自の選手評価システム、成績予想システム、強気の交渉術や強い発言力を持ち、米球界でも絶大な影響力がある。昨オフにはメッツとフアン・ソト外野手の史上最高15年総額7億6500万ドル(約1150億円)の契約を締結。他にもフィリーズのブライス・ハーパー、ドジャースのブレーク・スネル、ヤンキースのゲリット・コールらを顧客に抱えている。日本選手では06年オフに西武からレッドソックスに移籍した松坂大輔らを担当。現在はエンゼルス菊池雄星、レッドソックス吉田正尚の代理人を務めている。

同氏が運営するボラス・コーポレーションはロサンゼルス近郊のニューポートにオフィスを構え、契約や交渉に直接携わるエージェントのほか、リサーチ、マーケティング、会計、法律、契約、選手会などに細分化されている。オフィス内にはキッチン、カフェテリア、シャワー室なども完備。若い選手には契約制度の説明会や資産運用の指導などもしている。