虎でも侍でも3番! 「ラグザス 侍ジャパンシリーズ2025 日本VS韓国」(15、16日、東京ドーム)に向けた侍ジャパン…
虎でも侍でも3番! 「ラグザス 侍ジャパンシリーズ2025 日本VS韓国」(15、16日、東京ドーム)に向けた侍ジャパン宮崎強化合宿に参加中の森下翔太外野手(25)がクリーンアップを任された。10日の広島との練習試合(ひなたサンマリンスタジアム宮崎)に「3番中堅」で先発出場する。8日の全体練習後にはソフトバンク野村らと野球談議。好打者との会話を参考にさらなる進化を目指す。
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森下が虎と同じ3番で先発する。今回の侍合宿で初対外試合となる10日広島戦。2番には中大2学年先輩の牧、4番には日本を代表するスラッガー岡本と右の好打者に挟まれる形だ。球界のスターたちと時間をともにして自然と闘志に火がつく。森下は「刺激になることの方が多い。刺激をもらいながら、やるからには負けたくない。一番は結果でアピールすること。結果を残したい」と意気込みを語った。
宮崎では侍たちと打撃論を交わした。日の丸を背負って汗を流した8日の全体練習後。森下はバットを持ったままソフトバンク野村、広島小園と話し込んだ。シーズン中は強敵でもあった選手との野球談議。その後、目を輝かせながら言葉に力を込めた。
「能力のある人しか来ていない。持っていない能力をどう自分につけられるかを少しでも学びたい。毎オフ毎オフ進化したい」
ソフトバンクとは10月30日まで日本シリーズでNPBの頂点の座をかけて激闘を繰り広げた。最後は野村に甲子園の右翼スタンドへ勝ち越しソロを放たれ、日本一の座を逃した。チームとしては会話の9日前に苦い1発を打たれた相手だが、いまはともに日本を代表して戦う仲間だ。
「バットの出し方だったり、どういう感覚で待っているかとか、バットが特徴的だったので『このバットを扱えるんですか』みたいなことは聞いていました」
自身は今季なかった甲子園の右翼スタンドへアーチをかけた同じ右の好打者の先輩へ積極的に質問。好成績を残す打者が集まる代表合宿は必ず成長へのヒントがあるはず。今季は全試合出場でキャリアハイの23本塁打、89打点。技術を吸収してさらに成長する。
15、16日の韓国戦を経て、来年3月には本番のWBCを迎える。初実戦の守備位置は合宿でも練習していた中堅に就く。世界一を目指すメンバーの中心で輝くためにもインパクトのある結果を初っぱなから残す。【塚本光】