<全国高校バスケットボール選手権静岡県大会:藤枝明誠104-64浜松開誠館>◇9日◇女子決勝、男子決勝リーグ最終日◇県武…

<全国高校バスケットボール選手権静岡県大会:藤枝明誠104-64浜松開誠館>◇9日◇女子決勝、男子決勝リーグ最終日◇県武道館

女子は浜松開誠館が沼津を65-56で退け、10年連続10度目の優勝を飾った。前川桃花主将(3年)が、けが人続出のチームをけん引。11度目の全国へと導いた。男子は藤枝明誠が浜松開誠館に104-64で快勝。決勝リーグ3戦全勝で4年連続10度目の頂点に立った。女子の浜松開誠館、男子の藤枝明誠と2位浜松学院興誠が、12月23日から東京体育館ほかで開催される全国大会に出場する。

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王者藤枝明誠が強さを示した。2連勝で迎えた決勝リーグ最終戦。序盤こそ気持ちの空回りから反則が目立ったが、終わってみれば100点ゲームで浜松開誠館を圧倒した。金本鷹監督は「(主力が)気負い過ぎの部分があったけど、ベンチメンバーが試合を作ってくれたと思う」。一体となって栄冠を勝ち取った。

成長が詰まった4連覇だった。決勝リーグ初戦の浜松学院興誠戦。親族の結婚式で指揮官の不在が決まっていたチームは、10月からメニューの考案を含めて3年主体に選手主導で練習を重ねた。ゲーム主将の野津洸創(3年)は「練習中から声かけも増えて、チーム全体で意識が変わった。レベルアップできたと思う」。高めてきた総合力が、要所でチームを支えた。

今夏の全国総体は優勝候補に挙げられながらも初戦の2回戦で敗退。雪辱を誓い、冬の大舞台に挑む。野津は「最後の大会で、3年間言い続けてきた日本一を何とか実現したい」と力を込め、気を引き締めた。