<高校野球秋季東京大会:帝京8-4関東第一>◇9日◇決勝◇神宮伝統の縦じまのユニホームが、15年ぶりに甲子園に帰ってくる…

<高校野球秋季東京大会:帝京8-4関東第一>◇9日◇決勝◇神宮

伝統の縦じまのユニホームが、15年ぶりに甲子園に帰ってくる。帝京が関東第一を8-4で破り、16年ぶり10回目の優勝を飾った。打線が3回に一挙8得点を奪うと、前日の準決勝に続く連投となった安藤丈二投手(2年)が「帝京魂」を支えに9回128球を投げ4失点完投で勝利に導いた。秋の東京の頂点に輝き、来春のセンバツ出場を確実にした。14日開幕の明治神宮大会では、東京代表として初戦で関東王者の山梨学院と激突する。

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15年ぶりの甲子園出場を確実にした帝京が、来春センバツの関東・東京の一般選考枠に入った。今回も例年通り6枠。帝京のほか、関東大会Vの山梨学院と準Vの花咲徳栄(埼玉)が当確。そして関東大会4強入りの佐野日大(栃木)専大松戸(千葉)は有力だ。気になる「6校目」については、関東大会8強の横浜(神奈川)浦和学院(埼玉)甲府工(山梨)駿台甲府(山梨)と、東京大会準Vの関東第一が候補となる。

甲府工は花咲徳栄に、駿台甲府は佐野日大にともにコールド負けした。浦和学院は優勝の山梨学院の好投手、菰田陽生(2年)と桧垣瑠輝斗(2年)から3得点を挙げた。最速152キロ右腕で来秋のドラフト上位候補に挙げられる織田翔希投手(2年)を擁した横浜は、専大松戸に10安打と再三攻めながらも2得点と善戦した。他にも横浜は小野舜友内野手と池田聖摩内野手(ともに2年)ら個々の能力の高い選手がそろい評価は高い。地域性も兼ね合わせて、どう評価されるかが注目される。

北海道地区(1枠)では北照、東北地区(3枠)では花巻東(岩手)と八戸学院光星(青森)、東海地区(3枠)では中京大中京(愛知)と三重、北信越地区(2枠)では帝京長岡(新潟)、中国地区(2枠)では崇徳(広島)、四国地区(2枠)では英明(香川)、九州地区(4枠)は九州国際大付(福岡)と長崎日大が各地区大会で好成績を収め、センバツ出場が確実だ。また、近畿地区(6枠)では4強以上に入った神戸国際大付(兵庫)と智弁学園(奈良)と大阪桐蔭、滋賀学園が当確に該当し、歴代2位の春夏通算9度の甲子園優勝を誇る大阪桐蔭は3季ぶりの聖地帰還となるのが濃厚だ。出場校は来年1月30日に発表される。