◇国内男子◇ACNチャンピオンシップ ゴルフトーナメント 最終日(9日)◇三木GC(兵庫)◇7004yd(パー71)◇…
◇国内男子◇ACNチャンピオンシップ ゴルフトーナメント 最終日(9日)◇三木GC(兵庫)◇7004yd(パー71)◇雨
首位に3打差の2位と、今季3勝目の圏内につけていた生源寺龍憲にとって恨めしい雨となった。降雨によるコースコンディション不良により最終ラウンドが中止となり、「最終日にやりたかった気持ちもある」と表情を硬くした。
438万円を可算して賞金ランキング1位の座は守り、2位の金子駆大との差は795万4004円に開いた。それでも僅差の争いであることには変わらない。12月に行われる来季PGAツアー(米国男子ツアー)の最終予選会に加わるには、2週後の「ダンロップフェニックス」終了時点でランクトップを維持することが条件。少しでも後続との差を広げておきたい立場にいる。
一方で、今シーズン初めて予選落ちした3週前の「日本オープン」から、2試合連続で週末に進めなかった流れを断ち切る一戦にもなった。「フェアウェイもヒットしていたし、(ショットの)フィーリングもすごく良くなってきたので今後につながると思う」と評価した。
「スイングのリズムや切り返しのタイミングが、プレーしている中でどんどん早くなって崩れていったところがあった」という最近の傾向を矯正するため、シャフトの軟らかい練習用のアイアンを引っ張り出してスイングを再構築。ウォーミングアップも見つめ直し、「気温が下がってきたことで体をしっかり温める意味でも、動きを多く取り入れて心拍数を上げて」ラウンドに臨むようにした。
次週の「三井住友VISA太平洋マスターズ」、「ダンロップ」と続く賞金総額2億円の高額大会を前に、これらの取り組みが結果に表れた意味は大きい。「来年はアメリカでプレーしたい。毎週毎週また優勝争いできるようになればいいし、すごく良くなった今の感覚をキープできれば」。復調を経た生源寺のレースが、間もなくクライマックスを迎える。(兵庫県三木市/塚田達也)