<明治安田J1:京都0-3横浜>◇9日◇第36節◇サンガS横浜F・マリノスがアウェーで京都に3-0と勝利し、J1残留が決…

<明治安田J1:京都0-3横浜>◇9日◇第36節◇サンガS

横浜F・マリノスがアウェーで京都に3-0と勝利し、J1残留が決まった。17位以上が確定した。

前半35分にFW谷村海那の先制点で主導権を握ると、後半27分にMF天野純、同47分にFW植中朝日が追加点を挙げて快勝した。

前日に18位の横浜FCが鹿島アントラーズに1-2で敗れて勝ち点32にとどまる中、40まで伸ばした。残り2試合で逆転される可能性は消滅し、1993年のJリーグ元年から続くJ1の地位をキープ。「オリジナル10」で鹿島とともに今だJ2への降格がないと言うステータスを守った。

今季は泥沼にはまったシーズンだった。攻撃力を重視した「アタッキングフットボール」を標榜(ひょうぼう)するクラブは失点の多さを改善しようと、西野努スポーティングダイレクター(SD)のもとで改革を断行。元イングランド代表ヘッドコーチだったホーランド監督を招聘(しょうへい)し、守備の立て直しから手を付けたが持ち前の攻撃力という角を矯められた。

序盤から勝ち点を奪えず、クラブワースト記録となる7連敗を喫するなど最下位に低迷した。エースFWアンデルソン・ロペスは監督批判を繰り返し、練習を途中出切り上げたこともあった。ホーランド監督を4月18日に解任すると、キスノーボ・ヘッドコーチ(HC)を昇格させたが、天皇杯ではJFLの青森に敗れるなど低迷は続き、6月18日にはキスノーボ監督も解任。大島秀夫HCが緊急登板する事態となった。

夏の移籍期間でAロペス、エウベル、ヤンマテウスのブラジル人トリオを放出。新たにMFクルークスなどを補強し、メンバー構成を大きく変えることでてこ入れ。7月20日に名古屋を下し、4カ月ぶりに最下位を脱出すると、チームは安定感を取り戻した。

9月下旬には経営不振に陥っている親会社の日産自動車がクラブの株式売却を検討していると報じられ、クラブを巡る騒動はヒートアップ。しかし10月3日に日産側が「マリノスの筆頭株主であり続けます」と身売りを否定したことで、騒動は1週間で沈静化した。一方で日産はシティーフットボールクラブ(CFG)とのパートナーシップは解消した。

ただ負のスパイラルは終わらず。10月28日には西野SDの契約満了が発表された。改革に向けて計画を進めてきたキーマンがわずか1年でクラブから去ることになった。

J1残留という目標はかなえたが、来季に向けての課題は山積み。強いマリノスの復権にはまだ時間がかかりそうな状況だ。