フィギュアスケートのNHK杯から一夜明けた9日、会場・東和薬品ラクタブドームで、今季限りでの引退を表明している樋口新葉…

 フィギュアスケートのNHK杯から一夜明けた9日、会場・東和薬品ラクタブドームで、今季限りでの引退を表明している樋口新葉(ノエビア)が取材に応じた。「ショートはちょっと残念だったんですけど、フリーは割といつも通りの感覚のジャンプで良かった部分が多かった。来週の試合につながった」と大会を振り返った。

 右足にケガを抱えての出場だった。SPではミスに泣いたが、フリーでは今季自己最高得点をたたき出し、氷の上で感極まった。

 今後はGPシリーズ第5戦のスケートアメリカに出場する予定。けがの状況を見て、12月の全日本まで慎重に調整する手もある中でも「今シーズンは全然試合に出られていないので、試合慣れという意味でも出ておいた方が安心、自信につながる」と、出場の理由を説明。「ケガを悪化させない程度でどこまでできるかが課題。全日本に向けての練習試合という感じで進めていけるとすごく良いんじゃないかな」と語った。

 現役ラストシーズン。ミラノ・コルティナ五輪が開催されるシーズンでもあるが「自分が最後どういう風に締めくくりたいかっていうのを常に考えながら過ごしていけている」。最高の演技で有終の美を飾る。