<フィギュアスケート:NHK杯>◇8日◇大阪・東和薬品RACTABドームグランプリ(GP)シリーズ第4戦NHK杯の、競技…

<フィギュアスケート:NHK杯>◇8日◇大阪・東和薬品RACTABドーム

グランプリ(GP)シリーズ第4戦NHK杯の、競技日程が幕を閉じた。男子は、ショートプログラム(SP)首位発進の鍵山優真(22=オリエンタルバイオ/中京大)がフリーでは2位の188・66点。合計287・24点で日本男子史上初となる大会3連覇を成し遂げた。

今季のGPシリーズ初戦を制し、通算7勝目を挙げた。

女子は第1戦のフランス大会2位で、今大会はSPトップで出ていた坂本花織(25=シスメックス)が完全優勝。今季世界最高得点で2年連続4度目の優勝を飾った。V回数は歴代2位だった浅田真央に並んだ。

フリー150・13点の合計227・18点で、ファイナルを含めてGP通算9勝目。新星の中井亜美(17=TOKIOインカラミ)がフランス大会で出した227・08点を更新し、リベンジで世界女王の貫禄を示した。GPファイナル(12月4~6日、名古屋)進出も決めた。

男子の2位は、第2戦の中国杯で連覇した佐藤駿(21=エームサービス/明治大)。4回転ルッツを決めるなど全てのジャンプを降りて自己ベストを更新。フリーは1位の189・04点で、合計285・71点と盟友鍵山と大接戦を演じた。

この大会で表彰台なら確定だった、ミラノ・コルティナ五輪(オリンピック)の日本代表選考で重要な材料となるファイナル切符もつかんだ。鍵山は第6戦のフィンランド大会に出場する。

GPデビューの垣内珀琉(19=ひょうご西宮FSC)は12位だった。

女子は、青木祐奈(23=MFアカデミー)が合計183・31点で6位、樋口新葉(24=ノエビア)が痛みに耐えて168・27点。涙の9位浮上で場内から大きな拍手を浴びた。

ペアは、ショートプログラム(SP)4位の“ゆなすみ”こと長岡柚奈(20)森口澄士(23)組(木下アカデミー)が笑顔の4位。結成3季目にしてGP初の表彰台を狙ったが、銅メダルまで1・68点だけ届かなかった。それでも、フリー130・59点の合計202・11点は自己ベストで、初の大台突破。喜び合った。

アイスダンスは、吉田唄菜(22)森田真沙也(21)組(木下アカデミー)がフリーダンス(FD)85・67点の合計155・28点で、出場10組中10位。リズムダンス(RD)から順位を2つ下げて悔しがった。