<新日本プロレス:安城大会>8日◇愛知・東祥アリーナ安城メインイベント(第8試合)で棚橋弘至ファイナルロード~継(つなぐ…
<新日本プロレス:安城大会>8日◇愛知・東祥アリーナ安城
メインイベント(第8試合)で棚橋弘至ファイナルロード~継(つなぐ)が行われ、棚橋とYuto-Iceが対戦。棚橋が16分32秒、ハイフライフローでYutoを仕留めて勝利した。そして試合後のリングにこの日が誕生日で安城出身の“レインメーカー”オカダ・カズチカ(38)が登場。「棚橋さん、引退おめでとうございます。お疲れさまでした。2026年1月4日、よかったら僕がやりますよ。それまで疲れんじゃねえぞ、この野郎!」と絶叫した。
1・4東京ドームで対戦する見通しとなった棚橋とオカダといえば、思い出されるのが「レインメーカー・ショック」。2012年1月の東京ドームで海外遠征から凱旋(がいせん)帰国したオカダが、「100年に1人の逸材」として新日本のエースだったIWGPヘビー級王者(当時)の棚橋に挑戦を表明した。
そして同年2月の大阪大会で、オカダがレインメーカーで棚橋からフォールを奪い、中邑真輔に次ぐ史上2番目の若さで同王座を戴冠した。これが「レインメーカー・ショック」としてプロレス界に大きな衝撃を与え、世代交代の幕開けとなった。
その後、オカダが新時代のエースとして台頭した後も、棚橋は長きにわたりトップ戦線でオカダと激闘を繰り広げ、2人のライバル対決は新日本プロレスの「黄金カード」として団体を盛り上げた。新日本プロレスが暗黒時代を脱し、V字回復を果たす原動力となった。
2018年には共通の敵であるバレットクラブのジェイ・ホワイトらと対峙(たいじ)する中で、2人がタッグを組んで同じコーナーに立つという電撃的な展開があり、棚橋が求めた握手にオカダが応じた。オカダは「握手の意味は『友達』。棚橋さんに初めて『友達』ができたんじゃないかなと思う」と発言し、単なるライバル以上の関係性も示された。
そして昨年1月にオカダが新日本退団を発表。オカダは2月11日の大阪大会で当時はこれが最後と思われた棚橋とのシングルマッチを戦った。レインメーカーで勝利したオカダは「やっぱりレインメーカーっていうのは棚橋さんあってのレインメーカーだったと思う」「本当に棚橋さんの、新日本プロレスの誇りになれるように、また次も進んでいきたいなと思います」などとコメントした。そして来年1・4東京ドームでは、その時以来の大注目のシングル対決が実現する。