日本最東端の駅から出発進行!日本ハムドラフト5位の明徳義塾・藤森海斗捕手(18)が8日、故郷の北海道根室市のホテルで入団…

日本最東端の駅から出発進行!日本ハムドラフト5位の明徳義塾・藤森海斗捕手(18)が8日、故郷の北海道根室市のホテルで入団交渉を行い、契約金3000万円、年俸530万円で仮契約を結んだ。高知の明徳義塾から3カ月ぶりに帰郷。父塁さんが勤務するJR根室駅に向かうと猛烈な寒風に迎えられ「この風を浴びて育った。気が引き締まった」と、うれしそうに話した。

根室市出身のプロ野球選手は元ヤクルト投手の乱橋幸仁以来で、野手では初。駅には指名を祝う横断幕が掲げられ「また北海道に帰ってきた。1日でも早く活躍して、根室の人たちを喜ばせられたら」と意気込んだ。

父塁さんはJR北海道の元外野手で、05年には左の強打者として都市対抗出場。パンチある打撃は父譲りだ。小2からは男手ひとつで育ててもらった。塁さんは「人間力をつけて、みんなに愛される選手なってほしい」と期待。息子は「プロで父を超えられるようになって恩返ししたい」と親孝行を誓った。

好きな食べ物は根室名物で「身が詰まっていておいしい」という花咲ガニ。スーパースター新庄監督のもとで力をつけて、大輪の花を咲かせる。【永野高輔】

◆藤森海斗(ふじもり・かいと)2007年(平19)6月27日、北海道根室市出身。高知の明徳義塾中に進学し、高校では2年夏、3年春の甲子園に出場。3試合で打率4割6分。内外野守れるユーティリティープレーヤーで50メートル走6秒0の俊足と、遠投110メートルの強肩を兼備。9月には日本代表でU18W杯準優勝に貢献。憧れの選手はソフトバンク近藤健介。父塁さんは元JR北海道の選手で現在はJR根室駅助役。182センチ、74キロ、右投げ左打ち。