＜高校野球秋季東京大会：帝京9－0国士舘＞◇8日◇準決勝◇神宮帝京が国士舘相手に9－0の7回コールド勝ちを収め、6年ぶり…
＜高校野球秋季東京大会：帝京9－0国士舘＞◇8日◇準決勝◇神宮
帝京が国士舘相手に9－0の7回コールド勝ちを収め、6年ぶりに決勝に進んだ。安藤丈二投手（2年）が5回4安打無失点に抑え、4番の打撃でも1本塁打含む2安打2打点と投打でけん引した。15年ぶりの甲子園切符をつかむため、9日に2季連続甲子園出場を狙う関東第一との決勝に臨む。
◇ ◇ ◇
2点リードの3回2死に左越えソロを放った安藤は、キリッと眉を上げて真剣な表情を崩さずダイヤモンドを1周した。ゲームセットまで何が起こるか分からない。「試合中は感情の起伏をなるべく抑えようと思っていて。例えばホームランを打っても喜ばないことで、相手に恐怖心を与えられるんじゃないかと思っています」と理由を説明したが、内心は「もう跳びはねるくらいうれしくて。『わっしょい』という感じでした」とユーモアたっぷりに振り返った。
投げては5回4安打無失点の好投を見せた。勝負球やカウント球など、場面ごとに使い分ける3種類のチェンジアップを多投しながら、相手打線に得点を許さなかった。「チェンジアップを軸にできたのが今日の好投につながりました」と、うなずいた。
決勝で関東第一に勝てば、15年ぶりの甲子園出場が当確となる。“甲子園常連”の看板復活へ。安藤は「勝って当たり前のチームが帝京。自分たちの代でもう1回、その流れを作れるように。昔の帝京を復活させることが『帝京魂』につながる」と、大一番へ気を引き締めた。【平山連】
