来季は「作戦」で点を取る。巨人は8日、秋季キャンプ第3クール2日目で初の紅白戦を行った。7イニングを戦い両チーム合計4得…
来季は「作戦」で点を取る。巨人は8日、秋季キャンプ第3クール2日目で初の紅白戦を行った。7イニングを戦い両チーム合計4得点も、適時打はなし。それでも重盗、エンドランで得点を挙げ、キャンプで取り組んできたチームプレーの形を示した。
3回2死一、三塁。一塁走者がスタートを切ると、捕手が二塁へ送球。ボールの高さを見てとっさに判断した三走の門脇が、本塁へ生還した。「(作戦の)チームに変わるんだっていう思いは伝わる。サインを出してもらえますし、何を求められてるのかもわかる。積極的にやっていきたい」と門脇。ベンチの意図を理解し、先の塁を狙う意識で得点をもぎ取った。
今オフは岡本がメジャーに挑戦。主軸の穴は大きい。阿部慎之助監督(46)は、第1クールから「作戦」をテーマの1つにあげ、走者を置いたケース打撃を重点的に取り組んできた。「いろんな想定をして、点が入れば何でもしようかなとは思っている。いいところもあったし、反省すべきところも多くあった」。課題はあるが、形は表れ始めた。新たな得点スタイル確立へ、チームは着実にステップを踏んでいる。【北村健龍】