<全国高校サッカー選手権静岡県大会:浜松開誠館2-0磐田東>◇8日◇準決勝◇静岡・草薙陸上競技場藤枝東はPK戦の末、5-…
<全国高校サッカー選手権静岡県大会:浜松開誠館2-0磐田東>◇8日◇準決勝◇静岡・草薙陸上競技場
藤枝東はPK戦の末、5-3で3連覇を狙った静岡学園を破り、10年ぶりの優勝に王手をかけた。前半にMF望月瑠斗(2年)がCKを直接決めて先制点。終始劣勢の展開を最少失点でしのぎ、粘り勝ちした。県総体覇者の浜松開誠館は2-0で磐田東との「西部勢対決」を制し、3年ぶりの全国出場まであと1勝とした。6月の県総体と同カードとなった決勝は15日、IAIスタジアム日本平で行われる。
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浜松開誠館が盤石の試合運びを見せた。前半は0-0。相手の素早い出足に苦戦し、シュート2本にとどまった。ただ、焦りはなかった。青嶋文明監督(57)は「攻撃を受けるのは分かっていた。ある意味狙い通りだった」。自慢の堅守を見せて折り返すと、後半にギアを上げた。
同4分、ゴール前のこぼれ球をDF水谷健斗(3年)が右足ミドルでねじ込み、待望の先制点。同22分には右クロスをMF岡田瑛太(3年)がダイビングヘッドで合わせてリードを広げた。2戦連発の岡田は「流れが悪かった前半もじれずに戦えた。ゴールシーンもチームの狙いを出せた」。大崩れしない守備で時計の針を進め、チャンスで迫力を出す。勝負どころのタイミングを見誤らなかった。
同校は6月の県総体で初優勝。全国総体では3回戦で山梨学院に敗れ、不完全燃焼に終わった。水谷は「インターハイでは悔しさしか残っていないので、選手権でリベンジしたい」。3年ぶりの全国選手権出場と、今季2冠目をかけて藤枝東と再戦する。岡田も「自分たちのサッカーをして優勝したい。チーム全員で勝ちにいく」と頂点だけを見据えた。