日本ハム野村佑希内野手(25)が8日、来季は自力で開幕スタメンをつかみ取ることを誓った。今季は「特別な形」の“確約”状態…

日本ハム野村佑希内野手(25)が8日、来季は自力で開幕スタメンをつかみ取ることを誓った。今季は「特別な形」の“確約”状態で臨んだ開幕4番だったが、来春は厳しい競争を勝ち抜く覚悟。エスコンフィールドでの秋季キャンプでは、横尾打撃コーチとコミュニケーションを取りながら打撃面での今オフの自主トレの方向性も決めた。

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野村は当然のように言った。「今年はないと思ってますね」。22日に行われる予定のファンフェスで、新庄監督による自身へのサプライズ発表はないと踏んでいる。

昨年はファンの前で今季の開幕4番を通達された。「僕の中で、今年はすごく特別な形で始まったシーズンではあった」。昨季思うような成績ではなかった中での指名。開幕3戦目の3月30日西武戦で2本塁打を含む3安打6打点をマークするなど好スタートも、5月中旬に故障離脱。復帰後はレギュラー定着とまでは、いかなかった。

与えられたチャンスをつかみかけたが、手放して終わった25年。「最終的には(試合に)出続けるシーズンではなかった。来年はしっかり自分の実力で勝ち取って、しっかりつかんだものを離さないように」。2度目のサプライズをされなくても「打順はボスに任して」開幕スタメンを自力でつかむつもりだ。

激しい競争を勝ち抜くには「シンプルに僕は打たなきゃ出られない」。秋季キャンプでは横尾コーチとオフの取り組みなどを話し合っている。その中で「平均の打球速度を伸ばしたい」と目標設定した。

今季は好打も凡打も含めて平均141キロ。最速は4月26日ロッテ戦で放った4号ソロの184キロだった。「当てに行く打席、あんまり好きじゃないコースを打つような打席は減らしていければ」とフルスイング率を高めるのと同時に、「土台をでかくする」と体も大きくする。開幕から日本シリーズまで「当たり前のように出られる選手でありたい」。今季の特別な経験を生かしながら、来季への準備を進めていく。【木下大輔】