◇国内男子◇ACNチャンピオンシップ ゴルフトーナメント 3日目(8日)◇三木GC(兵庫)◇7004yd(パー71)◇…

福住修が3打差2位浮上。3日目同組だった山下勝将とは誕生日が5日違いの同学年(C)JGTOimages

◇国内男子◇ACNチャンピオンシップ ゴルフトーナメント 3日目(8日)◇三木GC(兵庫)◇7004yd(パー71)◇晴れ(観衆6063人)

昨年12月にプロ転向したルーキーが、アマチュア時代を含めてレギュラーツアー10試合目の出場で初優勝のチャンスを引き寄せた。22歳の福住修が13位から「66」でプレーし、通算10アンダーで5人が並ぶ2位に浮上。後半インに11番(パー3)からの4連続を含む6バーディを集中させ、終盤のリーダーボードを一気に駆け上がった。

今季、シード選手らに次ぐ出場優先順位となるQTランキングは41番目のスタートだった。9月のリランキングで51位に順位を落とし、レギュラーツアーの出場機会が限られる立場ながら、細いチャンスの糸を紡ぎ合わせて今週の舞台に立っている。

10月初めの下部ACNツアー「石川遼 everyone PROJECT Challenge」でプロ初優勝を飾り、前週のレギュラー「フォーティネットプレーヤーズカップ」出場権を獲得。そこでレギュラー初のトップ10となる8位に入り、『直近のツアートーナメントで成績上位10位以内の者』の資格により今週の出場枠に滑り込んだ。

得意を自負するドライバーショットが一番の強み。出場試合数の兼ね合いにより参考記録ながら今季307.8ydの平均飛距離に加え、フェアウェイキープにも自信をのぞかせる。聞けば、ドライバーを持ち味としてきたのは高知・明徳義塾高時代から。「すごく狭いゴルフ場でドライバーを振っていくという練習をしていたので、そこにはすごい自信がある」という。

学生時代の学びで、現在も継続的に行っていることがある。「試合前だったり、緊張しているときには、1回目をつぶって何もしない時間を作ることを大切にしている」。前日も夕方にホテルの部屋の照明を落として5分ほど目を閉じ、集中力を高めるルーティンを行い最終日に備えてきた。

双子の兄に、来週にセカンドQTが控えている同じプロゴルファーの福住将がいる。「僕がしっかり成績を出して、お兄ちゃんをしっかりQTに臨めるような環境にしたい」と兄への想いもモチベーションにしつつ、実力で手繰り寄せたビッグチャンスを生かしたい構えだ。(兵庫県三木市/塚田達也)