立ち技打撃格闘技のRISE(ライズ)は8日、都内で「RISE193」(9日、東京・後楽園ホール)に向けた前日計量および記…
立ち技打撃格闘技のRISE(ライズ)は8日、都内で「RISE193」(9日、東京・後楽園ホール)に向けた前日計量および記者会見を行い、全12試合、出場24選手全員が計量を1発でクリアした。
会見では伊藤隆代表(55)から、今月2日の「RISEワールドシリーズ2025FINAL」(両国国技館)の中で行われた3試合の判定結果について、審判団へヒアリングを行ったとの説明があった。
同大会で行われた<1>門口佳佑VS龍斗(判定2-0で門口の勝利)<2>宇佐美秀メイソンVSジョ・サンヘ(判定2-0で宇佐美の勝利)<3>中村寛VSエン・ペンジェー(延長判定で中村の勝利)について、ファンの間でも判定内容を疑問視する声が少なからず上がっていた。
伊藤代表は<1>について「1ラウンド、2名が門口、1名がドロー。2ラウンドが3名とも門口。3ラウンドは2名が龍斗、1名がドローとなっております。3ラウンドで龍斗につけたジャッジは、門口が積極性に欠けていたことと、龍斗の積極性と手数を評価。そのため29-28、29-29、30-28で門口が勝ってます」と説明した。
<2>については「1ラウンドは3者とも10-9。2ラウンドはお互いダウンを取って10-10に戻るんですね。その後、宇佐美の攻撃がすごく、ジョ・サンヘのダメージがあったとして、2名が10-9で、1人が10-10。3ラウンドは2名がジョ・サンヘ、1名がドローという形で2-0でメイソンとなりました」とした。
<3>については本戦で中村の1-0となったことについて疑問の声が多かったが、伊藤代表は「1ラウンドは10-9、9-10、10-10と三者三様になっております。ドローのジャッジはエンのペースでパンチ、キックも多かったが、中村もカーフキックで圧をかけ、前に出たため、大した差はなかったと。エンにつけたジャッジは中村のカーフも当たっていたが、エンの前蹴りとパンチの有効打とダメージを評価。中村を評価したジャッジは、エンのパンチ、蹴りによる手数があったが、中村のカーフを有効としましたと。
2ラウンドは2名が10-9で中村。1名がドローなんですね。中村を評価した2名のジャッジは、エンが消極的になってクリンチが多くなり、中村の積極性と強いカーフ、ハイキックを評価したと。3ラウンドは2名がドロー、1名がエンで、エンにつけたジャッジは、両者の差はほとんどなかったが、エンの攻撃で中村が出血したのを有効だとして評価して、エンにつけましたということです」と説明した。
伊藤代表は「今後、さらに細かくポイントを取る部分を、我々も改正していかなきゃいけないなと思いました」と判定基準のさらなる明確化を推し進めると示唆し、その上で「RISEとしては今まで通り明確な攻撃、強い攻撃、ダメージを与える攻撃、アグレッシブな選手を評価していくのは変わりません。RISEというのは戦いですね。戦いというのは攻撃、お互いの攻撃を見せることだと思うので。この一戦の勝敗によって運命が変わってしまうということもあると思うんですけど、だからこそ、戦いをするべき。だからこそ、そういう明確な試合をしていただきたい」と選手たちに求めた。