「フィギュアスケート・NHK杯」(8日、東和薬品ラクタブドーム) 男子フリーが行われ、ショートプログラム(SP)2位の…
「フィギュアスケート・NHK杯」(8日、東和薬品ラクタブドーム)
男子フリーが行われ、ショートプログラム(SP)2位の佐藤駿(21)=エームサービス・明大=がフリー自己ベストの189・04点、合計285・71点で2位となり、2年連続のGPファイナル(12月、名古屋)進出が決まった。北京五輪銀メダリストの鍵山優真(22)=オリエンタルバイオ・中京大=が合計287・24点で日本男子初の大会3連覇を達成した。点差はわずか1・53点差だった。
フリー「火の鳥」の壮大な音楽にのり、冒頭の4回転ルッツを軽やかに着氷。続くトリプルアクセルからの3連続ジャンプも成功し、勢いにのった。後半の4回転トーループも完璧に成功させるなど、ジャンプをしっかりとまとめ、表現力豊かに滑り切った。演技を終えると、右拳を突き上げた。演技後は「本当に気持ちよく、全部のジャンプを跳ぶことができた。中国大会よりもステップからコレオまでの流れが1番動けていた。本当にここまで点が出るとは思ってなかった。ファイナルまで少し時間が空く。ステップ、スピンのレベルの取りこぼしあったので詰めていきたい。五輪に出てメダルを取ることが目標。叶えられるように頑張っていきたい」と語った。
佐藤は初戦の中国杯で優勝。右足首痛を抱えながらも渾身(こんしん)の演技でファイナル切符を掴みとった。昨年3位に終わった世界最高峰の舞台でさらなる躍進を狙う。