◇国内男子◇ACNチャンピオンシップ ゴルフトーナメント 3日目(8日)◇三木GC(兵庫)◇7004yd(パー71)◇…
◇国内男子◇ACNチャンピオンシップ ゴルフトーナメント 3日目(8日)◇三木GC(兵庫)◇7004yd(パー71)◇晴れ(観衆6063人)
23位から7打差を追ったムービングデーで、石川遼は序盤のピンチを乗り越えて流れを作った。距離が長い最難関の1番では、「寄せられる状況だった」というグリーン右ラフからのアプローチがショートしたものの、1.5mを入れてパーセーブ。3番(パー3)はアゲンストの風に押された1打目がグリーン手前の傾斜を落ちて約20ydを残したが、1m弱に寄せて事なきを得た。
「我慢できていて、長いパットが入ってくれてスコアが動いた」というアウトの後半。8番で12m、9番で15mのロングパットを流し込むバーディで観衆の大歓声を呼び込んだ。ガードバンカーから1m強につけた7番(パー5)からの3連続バーディ。首位との差を4打に縮め、リーダーボードの上位に名前を載せた。
13、14番では約3mを連続で決め、16番は右ラフからピン右4mのチャンスを沈めて7つめのバーディ。一時はトップと1打差まで詰め寄った。7バーディ、1ボギーでフィールドベストに並ぶ「65」をマークし、通算9アンダーでホールアウト。最終組が後半のホールを多く残すなか「トップは14アンダーくらい」と予想し、「届かないスコアじゃないと思う」と逆転を見据えたそのビハインドは、通算13アンダーの杉浦悠太と4打差で最終日に入る。
初日は左へのミスに苦しんだティショットのフェアウェイキープ率は、初日57.1%(8/14)、2日目71.4%(10/14)、3日目78.6%(11/14)と上昇をたどっている。「昨日ですぐに修正できて、今日も同じような状態」と評価しながらも、「もう少し良くしていきたいし、今日はギリギリのところで何とかできた」と決して十分な手応えではない。パー5で2オンを狙った3Wショットが7番と18番で大きく右に曲げたことも、ショットにおける「技術的な部分でズレがある」と感じている。
総じて「内容的には昨日までと変わらず、長いパットが入ってくれた感じ」と、静かな口調で淡々と18ホールを振り返る。最終日に向けても、タイトルへの意気込みよりは「この3日間であまり内容が変わっていないので、まずは少しでも良くして終えられるようにしたい」という意識を強調。その実感を得られた先に、今季初優勝が待っている。(兵庫県三木市/塚田達也)