<フィギュアスケート:グランプリ(GP)シリーズ第4戦NHK杯>◇8日◇大阪・東和薬品RACTABドーム◇ペアフリーショ…
<フィギュアスケート:グランプリ(GP)シリーズ第4戦NHK杯>◇8日◇大阪・東和薬品RACTABドーム◇ペアフリー
ショートプログラム(SP)4位の“ゆなすみ”こと長岡柚奈(20)森口澄士(23)組(木下アカデミー)は、笑顔の4位だった。結成3季目にしてGPシリーズでは初の表彰台を狙ったフリー。130・59点で合計202・11点となり、銅メダルまで1・68点だけ届かなかった。
前日7日のSPでは、自己ベストを5・25点も更新する71・52点をマーク。3位のパブロバ、シュビアトツェンコ組(ハンガリー)を1・52差で追っていた。及ばなかったものの、GP4戦目にして過去最高の4位となった。
この日のフリーでもツイストリフトなどで高い加点を引き出し、完成度の高い演技を披露。200点オーバーは初めてで、森口は「念願の200点超えでうれしい」と達成感。長岡は「すごくうれしい。でも、ミスがなかったらもっと…と思うと悔しい気持ちも」と、すでに視線はさらに上方に向いている。
2人は、9月のミラノ・コルティナ五輪最終予選では合計188・66点の3位となり、日本のペア出場2枠目を獲得。五輪ペアで日本勢史上初となる複数組派遣を実現させた。
次戦は、最終の第6戦フィンランド大会(21~23日、ヘルシンキ)。長岡は、五輪の代表選考に関わる12月の全日本選手権(東京・代々木第一体育館)も見据え「そこ(全日本)へ向けて成長して、いいものを出して、連盟の方に『この子たちなら五輪でやってくれる』と思ってもらえるような演技がしたい」。さらに磨きをかけ、初の五輪出場を目指す。