<スペインリーグ:エルチェ1-1Rソシエダード>◇7日(日本時間8日)◇第12節◇エスタディオ・マヌエル・マルティネス・…

<スペインリーグ:エルチェ1-1Rソシエダード>◇7日(日本時間8日)◇第12節◇エスタディオ・マヌエル・マルティネス・バレーロ

【エルチェ(スペイン)=高橋智行】日本代表MF久保建英(24)の所属するレアル・ソシエダードは、敵地でエルチェと1-1で引き分けた。6試合ぶりに先発復帰した久保は後半19分までプレーした。

立ち上がりはエルチェが主導権を握り、Rソシエダードがやや後方に構えてカウンターを狙う展開で進んでいく。そんな中、前半6分に久保が最初のシュートを打つが、相手DFにブロックされた。対するエルチェはラファ・ミルが9分と16分に立て続けにゴールを狙うも、ともにGKレミーロに防がれた。

Rソシエダードは徐々に調子を上げていき、25分にセルヒオ・ゴメスが左サイドから上げたクロスを久保が左足で正確に捉えたが、惜しくもGKディトゥーロのファインセーブに阻止された。

Rソシエダードはその後もチャンスを作り、33分にゲデスのパスからゴロチャテギがシュートを打つも枠外。さらにオヤルサバルが44分に相手のパスミスでボールを奪い返し、ディトゥーロから放ったロングシュートは惜しくも枠を捉えられず、その直後の決定機はGKに止められた。

前半を0-0で折り返すと、後半12分、エルチェは右クロスをアルバロ・ロドリゲスがゴール前で冷静にトラップし、先制点を記録した。

1点を追う苦しい展開となったRソシエダードは、決定機を作れない流れを変えるため、ゲデスと戦列復帰からあまり日がたっていない久保を下げ、サディクとザハリャンを投入した。その直後の20分、サディクのクロスからアランブルがヘディングシュートを打つが、ディトゥーロの好セーブに阻まれた。

Rソシエダードはさらにカルロス・ソレール、ブライス・メンデス、セルヒオ・ゴメスを下げ、アイエン・ムニョス、パブロ・マリン、スチッチを投入し反撃に出る。そして終盤の43分、リードを守るためゴール前を固めたエルチェ相手に同点弾を狙いにいき、サディクがペナルティーエリア内で倒されてPK獲得。これをオヤルサバルが冷静に決めた。

土壇場で敗戦を免れたRソシエダードは1-1で引き分け、公式戦の連勝が3でストップ。リーグ戦成績は12試合3勝4分け5敗の勝ち点15で暫定14位となった。

9月の日本代表として臨んだメキシコ戦以降、左足首に問題を抱えていた久保は、前節ビルバオ戦で戦列復帰し、エルチェ戦で9月24日のマジョルカ戦以来、1カ月半ぶりにスタメン入りを果たした。

定位置の右ウイングに入って立ち上がりからプレーに関与し、前半6分に最初のシュートを放った。さらに25分、セルヒオ・ゴメスの左サイドからのクロスを左足で正確に捉えたが、惜しくもディトゥーロのファインセーブに阻まれた。

久保は後半も右サイドでプレーし、積極的に仕掛ける姿勢を見せた。9分に体をぶつけながらペナルティーエリア内で1人抜いてゴール前にパスを送るがクリアされ、15分には鋭いクロスが味方に合わなかった。そして久々の先発出場によるフィジカルコンディションを懸念されてか、19分にザハリャンとの交代でピッチを去った。今後、10日から代表ウイークに突入。14日にガーナ戦(豊田ス)、18日にボリビア戦(国立)に臨む。