主力内野手の退団が噂されるマリナーズが有力候補に挙げられた(C)Getty Images MLB公式サイトは現地時間11…

主力内野手の退団が噂されるマリナーズが有力候補に挙げられた(C)Getty Images

 MLB公式サイトは現地時間11月7日、今オフの大物FA選手たちの移籍先予想を掲載した。日本人選手ではヤクルト・村上宗隆がただ一人登場。1位はマリナーズで46%、2位がドジャースで28%、3位がヤンキースで9%と予想された。

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 マリナーズは一塁手のジョシュ・ネイラー、三塁手のユジニオ・スアレスと内野の両コーナースポットのスラッガー2人がフリーエージェント(FA)となる。その後釜としての期待が、46%という高い数字に込められた。

「両内野手が退団する可能性がある。その穴を埋めるためにも、ムラカミのビッグバットに大きな期待を寄せる可能性がある」

 チームは今季、90勝72敗で2001年以来の地区優勝を飾り、3年ぶりにポストシーズンに進出。ア・リーグ優勝決定シリーズは3勝4敗でブルージェイズに屈したが、今後の躍進を予感させるシーズンを送った。スアレスとネイラーの2人は主力として引っ張ったが、他にも60本塁打のカル・ローリーや、フリオ・ロドリゲスら魅力的なタレントがそろいつつある。再び強豪球団に返り咲くため、村上の力を必要としているという。

「身長188cmのムラカミは、NPB通算892試合で246本塁打を放った。2022年には56本塁打を放ち、三冠王に輝いた」

 ヤクルトでの輝かしい実績を紹介。さらに脇腹の故障で出場数が限られた今季も「56試合で22本塁打し、wRC+は208をマークした。これはマット・オルソン(ブレーブス)やラファエル・ディバース(レッドソックス)の数字に匹敵する」と残したインパクトは大きかったと伝えた。wRC+は打席あたりの得点期待値を、平均的な打者を100として表す指標でメジャーリーグで重視される。球場による影響の補正も行っており、本拠地が打者有利な神宮球場であることを差し引いた、打者を比較するのに比較的公平な数字だ。

 懸念点としては空振り率の高さを挙げた。ここ2シーズンの空振り率が36.0%。これは今季のメジャーリーグで250打席以上立った打者では5人しかいない高い基準となっている。

 移籍先予想で2位に挙げたドジャースだが、大谷翔平、山本由伸、佐々木朗希と近年3年連続で日本人選手が加入していることが数字の高さにつながっているとみられる。実際一塁手のフレディ・フリーマンは健在で、三塁手のマックス・マンシーとも来季契約選択権(オプション)を行使して1年残留が決まった。両コーナースポットともに空きはない。

 3位のヤンキースも三塁手不足に悩んでおり、本拠地ヤンキースタジアムは右翼が狭く左打ちの長距離打者に有利なことで知られる。条件としてはドジャースよりもフィットしそうだ。それ以外の移籍先候補としてジャイアンツ、パドレス、アストロズ、カブス、メッツ、レッドソックスの名前も挙がった。

 村上はポスティングシステムでのメジャー移籍になり、申請から45日間の交渉期限が設けられる。「ひとたびポスティングされれば、メジャー全30球団との交渉が可能になり、多くの球団が獲得に乗り出すだろう」。MLB公式サイトも予想する争奪戦。日米のメディアがその行方に注目している。

[文/構成:ココカラネクスト編集部]

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