「フィギュアスケート・NHK杯」(7日、東和薬品ラクタブドーム) 女子ショートプログラム(SP)が行われ、2連覇を狙う…
「フィギュアスケート・NHK杯」(7日、東和薬品ラクタブドーム)
女子ショートプログラム(SP)が行われ、2連覇を狙う北京五輪銅メダリストの坂本花織(25)=シスメックス=が今季自己ベストの77・05点で首位発進を決めた。2位サモデルキナ(カザフスタン)に9・3点差をつけた。青木祐奈(23)=MFアカデミー=が56・72点で9位、樋口新葉(24)=ノエビア=が53・15点で10位につけた。
坂本は今季初戦のフランス杯は2位。GPファイナル(12月、名古屋)進出を狙う中で、SP「Time To Say Goodbye」にのり、冒頭の3回転ルッツを軽やかに決めると、ダブルアクセル、3回転フリップ-3回転トーループも完璧に成功。雄大な音楽にのり、日本女子エースの滑りをみせた。演技を終えると、左拳を握りしめた。演技後は「現地入りしてから緊張感もあって、今日もなかなかの緊張感だったんですけど、自分らしい落ち着いた演技ができました。ジャンプは今日は全部安心出来ました」と、充実の表情。「毎度毎度緊張するので、緊張しない方法じゃなくて受け入れるように。逆に自分は緊張した方がいい演技できることが多いので、あ、緊張してるな、よしよし、と」と笑って振り返った。表現力などを示す3項目の演技構成点でも9点台を並べ「めちゃくちゃ嬉しいです。フランスでは何個か8点台だったので、成長かなと」とうなずいた。フリーに向けて「明日も集中して自分らしい滑りができれば」と見据えた。
今季限りで現役引退を表明しており、これが最後のNHK杯。4度目の優勝へ、まず好発進を決めた。