ソフトバンク栗原陵矢内野手(29)が7日、来季のリーグ3連覇へ自覚をにじませた。周東佑京内野手(29)に代わって26年か…
ソフトバンク栗原陵矢内野手(29)が7日、来季のリーグ3連覇へ自覚をにじませた。
周東佑京内野手(29)に代わって26年から新選手会長に就任することが内定。柳田、中村、今宮らチームの顔が引き継いできた伝統の看板を背負い「一生懸命チームのことを思ってやる」と“所信表明”した。今季は右脇腹を痛めて出場80試合にとどまったが、復活に向けて本拠地で自主トレを行った。
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選手会長はチームの中心的存在になるための登竜門だ。大所帯のホークスをまとめ上げる重要な役職を、来季から栗原が務める。5日に同職を2年間務めた周東が「誰かに引き継ぎます」と卒業宣言しており、チームの元気印が後任を託された。自主トレのため、みずほペイペイドームに訪れた栗原は「本当に一生懸命チームのことを思ってやるだけ。いい伝統であったり、(チームを)よりよくすることも一生懸命頑張っていきたいと思います」と“所信表明”した。
過去には柳田、中村、今宮も務めた。3選手ともに今のホークスには欠かせない存在だ。戦力的にも精神的にも大黒柱。栗原は来季がプロ12年目で1軍出場は628試合を誇る。歴代の先輩たちの奮闘を間近で見てきただけに「チームのことを思ったり、これからはチームを自分が(引っ張っていく)という気持ちをしっかり持ちながら一生懸命やりたいと思います」と決意をにじませた。30歳になる26年は、リーグ3連覇もかかる。新たなリーダーがV3に向かって先頭で引っ張るつもりだ。
今季は右脇腹を痛めて夏場に2カ月の離脱があった。打率2割6分7厘、8本塁打、40打点は不本意な成績だが、9、10月は月間MVPを獲得した。24試合に出場し、打率3割5分9厘、3本塁打、20打点をマーク。リーグ連覇を決めた9月27日の西武戦(ベルーナドーム)では決勝打を放っている。今後の自主トレの計画などは「まだ分からないです。これから」としたが「一生懸命頑張ります」と、短い言葉にオフのパワーアップを誓った。心身ともに真の主力に成長してみせる。【只松憲】