楽天黒川史陽内野手(24)が大幅昇給を勝ち取った。6日、仙台市内の球団事務所で契約更改交渉に臨み、2440万円増の年俸3…
楽天黒川史陽内野手(24)が大幅昇給を勝ち取った。6日、仙台市内の球団事務所で契約更改交渉に臨み、2440万円増の年俸3300万円でサイン。予想以上の高評価に「いや、もう、これがプロか」と驚きを隠せなかった。
順風満帆ではなかった。今季は春季キャンプ期間のけがで出遅れ、初昇格は6月中旬。同世代の宗山、中島が自身よりもひと足先に主力に定着していた。「あの2人が先にプレーする姿を見て、僕もやらないとという気持ちでやってきた」と常に刺激を受けてきた。「若い世代で正直、今、怖いもの知らずのところが多分あると思う。勢いでまだやれる年齢だと思うんで、どんどんアグレッシブに積極的にやっていきたい」と力を込めた。
昇格後は勝負強い打撃と高い出塁率が光った。6年目で自己最多の83試合に出場。規定打席到達はならなかったが、打率2割9分9厘、4本塁打、33打点、出塁率3割7分2厘、得点圏打率3割4分4厘と躍動した。
さらにレベルアップするために、今オフは体作りにこだわる。「とにかくこの時期に体を強くして、1年間強く戦える体を作りたい」。その上で「スイングスピードと打球速度をとにかく上げていけるようにしたい」と話した。
チームは今季4位に終わっただけに、来季は頂点を見据える。黒川は「とにかく優勝してみたいという気持ちがすごく強いんで、たくさんチームに貢献して優勝したい」と主力の自覚をにじませた。(金額は推定)