あるぞ、センター森下! 「ラグザス 侍ジャパンシリーズ2025 日本VS韓国」(15、16日、東京ドーム)に向けた侍ジャ…
あるぞ、センター森下! 「ラグザス 侍ジャパンシリーズ2025 日本VS韓国」(15、16日、東京ドーム)に向けた侍ジャパン宮崎強化合宿が6日にスタート。右翼が本職の阪神森下翔太外野手(25)が中堅で守備練習を行った。23年のWBCで正中堅手だったカージナルスのラーズ・ヌートバー外野手(28)は両かかと手術の影響で来春のWBC出場が厳しい状況。世界一を目指す侍の新たな選択肢になる。
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宮崎の晴れ渡った空の下、森下が軽やかにセンターで動き回った。合宿初日のシートノックで、五十幡とともに就いた守備位置は中堅。ランチ後の打撃練習でも、中堅で打球を追った。「まだやり始めなので何とも言えないですけど、自分はどこでも守れますということは伝えたいです。いろんなところをしっかり守れるようにしていきたいです」。頼もしいほどに、意欲があふれ出た。
阪神での本職は右翼。中堅で出場したのは23年9月5日中日戦が最後だが、中大時代は守っていたポジションだ。井端監督、亀井外野守備走塁コーチから打診を受けたという。「ライトだけしか守れないという選手より、3ポジションを守れる選手の方が絶対に使いやすいと思うんで、その時に応じて臨機応変に対応できるような選手になりたい」。阪神を飛び出し、世界一を目指す侍の新たなオプションとなるかもしれない。
23年のWBCで正中堅手だったカージナルスのヌートバーが、両かかとの手術のため来春のWBC出場が絶望的となった。カブス鈴木ら候補はそろうが、起用の幅を広げる存在だ。井端監督は「藤川監督にも了承を得てますので、複数ポジション、森下選手だったらセンターもしたら、レフトもセンターもライトも(守れる)となればすごくありがたい。実戦でも試していきたい」と期待。まずは、韓国との強化試合で中堅起用する可能性を示唆した。
昨秋のプレミア12では全9試合で4番を務め「本当にいいところで打ってくれる打者。近い将来日本の中軸を打つ打者になってほしい」とバットにも信頼を寄せる。森下自身も、春に待つ世界最高峰の舞台へ気合十分。「もちろん出たいですし、優勝していたところも見ていたので、あの舞台で自分も世界一になりたいなという思いは強いです」。守備でも打線でも、侍の中心選手を目指す。【磯綾乃】