<日刊アマゴルフ2025 第51回全日本シングルプレーヤーズ選手権全日本大会第1日>◇6日◇兵庫・六甲国際GC東C(71…

<日刊アマゴルフ2025 第51回全日本シングルプレーヤーズ選手権全日本大会第1日>◇6日◇兵庫・六甲国際GC東C(7193ヤード、パー72)◇出場154人(棄権1人)◇晴れ、気温17度、湿度65%、北の風3メートル

ゴヴォロヴスキー大河(たいが、20=同大)と遼河(りょうが、17=札幌光星高)の兄弟が、全日本大会で上位を目指す戦いをスタートさせた。

兄大河は7オーバーの79で48位、弟遼河は4オーバー76で23位。ともにプロを狙う北海道出身のホープが、最終日は巻き返す。2アンダー70で回った横田健一(45=ワンウェイ)が首位に立った。

  ◇  ◇  ◇

全日本大会でゴヴォロヴスキー兄弟のそろい踏みは4年ぶり。48位発進の兄大河は同大2年、23位の弟遼河は札幌光星高3年。ともにバーディーは1つで、兄に3打差リードした弟は「明日も、お兄ちゃんに勝ちます」と意気込んだ。

ウクライナ人の父、日本人の母を持ち、北海道・恵庭市に生まれた。愛称はともに「ゴヴォちゃん」。兄が昨春に同大進学で京都に在住。弟も来春、近大に進学予定で大阪へ引っ越す。大河は「同じ関西で会える機会が増える。試合で対戦できるのも、うれしい」と喜ぶ。

同大では生源寺龍憲(27)が、近大では山下勝将(22)が最近ではプロになるなど名門のゴルフ部。「生源寺さんの存在は刺激になるし、目標。環境や仲間に恵まれ、楽しい大学生活が送れている」と大河が言えば、遼河も「僕も山下さんのようになりたい」と目を輝かせた。

兄は290ヤードの飛距離が武器で、270ヤードの弟は技術やマネジメント力でも勝負する。首位に6打差の弟は「距離も短いコースではないが、もっとバーディーを取りたい」。兄は「ショットはそんなに悪くなかった。パターを改善したい」と意気込む。プロツアーでも使用される難コースに、ゴヴォロヴスキー兄弟が果敢に挑戦する。

○…岡本拓(33=葉山国際)が首位に1打差2位スタートを切った。後半10番でボギーをたたくも、11番でバーディーを取り返すなど1アンダーの71。「(11番は)1メートルにつけてショットで奪ったバーディー。すごく良かった」。2年連続最終組に入り「昨年は3番でOBを打ち、優勝争いから脱落した。リベンジできるように頑張る」。今大会初優勝、来年は日本アマチュア選手権初出場を目指す。

○…榎本聖大(まさひろ、20=立教大)が首位に2打差の3位につけた。4バーディー、1ボギー、1トリプリボギーの72。「ショットが安定し、パッティングも(後半3番で)7メートルが決まってくれた」。前半18番パー4のトリプルボギーが悔やまれるが「この位置でスタートできたのは、うれしい。大学生活ではアマチュアのトップを目指しつつ、楽しくゴルフがしたい」と意気込んでいた。

○…光田英二(56=天野山)が74で回り、55歳以上のシニアでトップに立った。全体の10位で、5バーディー、7ボギーと出入りは激しかったものの、果敢にピンを攻めて「それが特長。距離の長いコースでしんどかったが、最終日も70台で回れれば。タイトルには縁がなかったが、シニア3位以内に入って表彰されたい」。22年にクラブチャンピオンに輝いた遅咲きが、さらに上位を狙う。