<フィギュアスケート:西日本選手権>◇3日◇最終日◇滋賀・木下カンセーアイスアリーナ◇ジュニア女子フリーショートプログラ…
<フィギュアスケート:西日本選手権>◇3日◇最終日◇滋賀・木下カンセーアイスアリーナ◇ジュニア女子フリー
ショートプログラム(SP)首位の櫛田育良(18=木下アカデミー)が、アイスダンスとの“2冠”を達成した。
3回転サルコーで転倒があったが、フリー2位の123・30点を記録し、合計189・26点。前日に島田高志郎(木下グループ)と出場したアイスダンスの全日本選手権予選会と、金メダル2つを首からかけて「『シングルでも優勝できたらいいな』と思っていたので、それが達成できてうれしいです」とほほ笑んだ。
前夜は午後11時に就寝。午前5時まで6時間睡眠をとったが、同6時40分からの公式練習では「すごく疲れていた」という。そこから午後0時50分の本番までに1時間半ほど仮眠。3日間で4つの演技をこなすスケジュールながら「(仮眠で)だいぶ軽くなって、精神的な疲れは取れました。体の疲れはまだ残っていますが、公式練習より、いいコンディションで滑ることができました」と笑顔を見せた。最後は「やっと終わった~!」と笑わせた。
シングルでは全日本ジュニア選手権(22~24日、東京辰巳アイスアリーナ)での表彰台、2季前に5位となった世界ジュニア選手権(26年3月、エストニア・タリン)でのリベンジを誓う。全日本ジュニア選手権で上位に入れば、12月の全日本選手権(東京・代々木第一体育館)への推薦出場も勝ち取ることができる。全日本でもシングルとアイスダンスの“二刀流”となる可能性があるが「両方出ます」と言い切った。成長著しい18歳は、パワフルに歩んでいく。【松本航】